就職を成功させる3つのポイント
2000年、東京学芸大学を卒業後、戦略系経営コンサルティング会社、XEED入社。現在、アナリスト兼エグゼクティブセクレタリーとして活躍 |
1.賢い企業選びをする
採用支援などの仕事を通じ、企業は実態よりも美化して伝える傾向にあると実感しています。入社前はお客さま、入社後は奴隷・・・、などと言いますが、きちんと多面的にチェックする必要がありそうです。会社の風土、会社のビジョンと将来性、キャリアパスなど、採用情報以外のことを確認して下さい。入社しないとわからないという「不確実性のリスク」と考えられます。
このリスクを小さくするためには、面接は相互評価であるというスタンスで臨むことです。(自分が)評価されるのですが、(自分が)評価するということです。
質問したい疑問点や不明点は事前に整理され、面接の場面のみならず、現場社員の方にお話を聞く機会をいただくと良いでしょう。例えば、
・どんな時、仕事をしていて充実感が得られるか?
・10年後、どんなビジョンを描いているか?
など、返答の際の空気感は企業選択のバロメーターになろうかと思います。
裏技としては、2チャンネルの掲示版等のサイトをチェックすることです。噂や社員の不平不満の中から何かが見えてくるかもしれません。但し、鵜呑みにせず、あくまでも参考程度に見ることでしょう。
2.相対エリートになる
昨今の優秀な学生は就職企業人気度ランキングから人気の高い企業を中心に受ける傾向がありますが、身の丈を考えた上で、どこをターゲットにすればいいかということを戦略的に考えるという意味です。
ガイドの私も経験上、入社時に上位2割に入ることが組織の中で活躍出来る環境要件かと思います。有名なパレートの法則を拡大解釈すれば、上位の2割が全体の8割の結果を出すということに対応します。競争の激しい最難関企業を選択するのではなく、上位2割に入れそうな企業を志望するという戦略です。
3.面接で他の応募者と同じことを言わない
面接の仕事をしているとわかりますが、ほとんどの応募者は似たり寄ったりの内容で就活のマニュアル本をコピーしたような表現をされます。例えば、多い志望理由として、「貴社の環境に身を置くことで自分を成長させたい」というような主従が逆転するような回答です。これは自分勝手過ぎますね。
マニュアル化が進んだ現在、また同じだろうという前提で面接官は臨むわけです。ここでは独自性が重要です。自分の体験に基づいたエピソードから、最終的な成果とそれに至るプロセスをきちんと伝えることが肝心です。
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