▲スタイライフ社長 岩本 眞二氏 62年大阪府生まれ。85年ニチメン(現 双日)入社。87年から92年までアメリカ駐在。97年ニチメンメディア出向。2000年同社インターネット事業部門が分離独立し、スタイライフが設立され、代表取締役社長に就任。参考記事「入社10年目の『直訴』」 |
Contents
1.10年は奉公
2.新しいことをやらせてくれ!
3.人生すべてタイミング
4.ローマは1日にしてならず
10年は奉公
スタイライフの岩本眞二社長は、大手商社からの「企業内起業」を経て独立。新卒で商社に入社し「10年は奉公」と心に決め、10年目の4月1日に社長に新規事業の立ち上げを直訴したというエピソードの持ち主。もともと起業志向が強く、大学2年のころから経済新聞を読んでいたほどですが、10年間という長期的なキャリアプランを見事実現させた人はそう多くありません。
「最初の10年間はとにかく言われたことをやって、勉強させてもらうつもりでした。まったくの無知ですから教えてもらうしかない。クリエイトするレベルじゃなかったんです」
入社以来、エアコンやステレオなど自動車向け電子部品の輸出営業に没頭し、オフの時間はもっぱら松下幸之助氏や本田宗一郎氏などの経営書を読破。入社2年目に開催された社内論文大会では、同期が「学生みたいに論文を書くなんて」とぼやく中、「書きたくてしょうがなかった」という岩本さんは「CIの時代」という論文を書き上げ見事、奨励賞を受賞しています。