仕事を忘れドラムを打つ
▲好きなドラマー「デイヴ・ウェックル」のCD |
向上心旺盛な原田氏は、時折、自分の演奏を録音して自ら聴いてチェックする。「ここは余裕がなくなっている。ここは頑張りすぎている」と反省を繰り返しながら、理想の音楽を追い求める。課題は「グルーブ感を持ってメンバーをリードすること」だという。
グルーブ感・・・音楽に乗った状態。その曲のリズムや雰囲気などが気持ち良く感じる状態。三省堂「デイリー国語辞典」
「複雑なルーディメンツ(ドラムの基礎奏法)にも取り組んでいるのですが、その目的は、シンプルなリズムでグルーブ感を出すため。例えば、4拍子を打って16拍子のように聴かせるなど、シンプルな方がよりグルーブ感が出るのです。フォルテシモ(極めて強く)の連発よりも、一発のピアニシモ(極めて弱く)を聴かせる方が難しいですね」
好きなドラマーはデイヴ・ウェックル。毎日のようにその演奏を聴いている。以前は4ビートのビックバンドが好きだったが、現在はクールなフュージョンや熱い血を感じるラテンを好む。その「“ドライブ感”がたまらない」という。