バブルが弾け、失われた15年を経て、新しい個と組織との関係が求められています。組織はピラミッド型の階層的な組織から、ネットワーク型のフラットな組織に移行しつつあります。この10年間、インターネットの出現により、コミュニケーション構造が劇的に変わりました。今回は今日のネットワーク社会において必要な能力について考えてみます。

関係があるか、関係がないか

ネットワークの本質は自立と連帯だ!
ネットワークとは文字通り、”網を張って仕事をする”のですから、自立と連帯がキーワードとなります。自立とは技能的な自立を意味し、卓越した専門能力を有していれば、社内外問わず、声が掛かる訳です。

それを顔の見える個人と私は申しておりますが、何か自分では問題を解決できないとき、相談相手として、真っ先に思い浮かぶ人のことです。そのジャンルの象徴的な人物なので、勿論、様々な経験や素晴らしい実績を兼ね備えた方です。

このように自立した人でも関係を築かなければ、ネットワーク社会では勝ち残ることはできません。では、関係を保つ、連帯するためにはどういう行動習慣が必要でしょうか?

人間力を磨け!

関係を維持するためには、人間性、人柄が重要です。あの人と一緒に仕事がしたい、何かの役に立ちたいという感情は技能的なもの以上に、人間的な魅力があって生まれるものです。人は論理を持って説得され、感情を持って動かされるものです。

卓越した能力を持っていても、決して自惚れることなく、謙虚さが必要です。自信を持つことは必要ですが、これが高じて過信になり、そして慢心、更に傲慢という果てには、破滅という入口がぱっくりと大きな口を開けて待っていると考えて下さい。

能力のみならず、人間性を高めることはネットワークを構築する上で重要な要素です。全知全能型のスーパーマンのような方はなかなかいないものです。能力や性格面での強み(長所)と弱み(短所)を整理して、弱い部分を強い方に委ねるというアウトソーシング(外製化)発想が組織力を高めるには必要不可欠です。

次のページでは、ネットワーク構築のポイントを考えていきます。