キャリアプラン/キャリアアップの方法

著名人からリーダーシップを考える(2ページ目)

昨日、麻生太郎総理大臣の所信表明演説がありました。日本の未来を考えれば、今後の選挙の結果はこれまでにない位重要です。今回は首相をはじめ、著名人の方々を通し、リーダーシップについて考えてみましょう。

藤田 聰

執筆者:藤田 聰

キャリアプラン・リーダーシップガイド

麻生さんのコミュニケーション力、小沢さんの存在感

リーダーシップを文献から学ぶのも一手だ!
さて、話は戻りますが、党首である麻生さんと小沢さんはどうでしょう。私論ですが、外部の環境要因を別とすれば、麻生さんが優位でしょう。ポスト小泉では、自民党の中でコミュニケーション能力は卓越しているでしょう。所信表明であのような挑戦的な態度を取るとはよほどの自信が無ければできないものです。

15年位前の話ですが、ある方の選挙事務所(当時は新生党議員)で私が作業をしている時に、お忍びで小沢さんが陣中見舞いに来られました。一人で選挙事務所の2階で戦略立案の作業をしていたのですが、背後から私の肩を叩かれたのは小沢さんでした。

よくわかりませんが、あの時、初めてオーラという存在を感じたものでした。小沢さんは言葉よりも存在そのものから湧き上がるものがあります。

コミュニケーション論で有名なメラビアンの法則があります。これは話の内容よりもそれ以外のもの、例えば、声の大きさ・トーン、間の取り方、表情、ジェスチャーなどが印象を決めるというものです。

同じことを言っても、実績がある人とない人では説得力が違うものです。また、あの人であれば信頼出来る、あの人の話は胡散臭いなど、リーダーとして、どうやら人間性という要素がかなり大きいようです。

つまり、技を磨き、実績を積んでいくことと同時に、心を磨き、人間性を豊かにすることが出来れば、真のリーダーになることが出来そうです。

人間性を磨くには色々な方と触れ合って多様性を認める、色々な経験を経て、自分の言葉で語ることが出来る、私利私欲ではなく、利他の精神を持って事にあたることなど、これは一朝一夕ではなく、一日一日の積み重ねでゆっくりゆっくり培われるものだと思います。

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■参考図書
「サーバント・リーダーシップ」
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