1.隙間時間を活用せよ!
隙間時間を制するものは成功を獲得する |
デキる社員とダメな社員の能力差は本業もさることながら、実はこの繋ぎの時間を有効に活用しているかどうかと言えます。仕事柄、ビジネスパーソンの諸能力を数値分析していますが、その中でもタイムマネジメント能力の差は顕著です。
僕は現在、某ホテルのビジネスサポートセンターで執筆しております。今日は先程まで所属する学会の発表があり、次の会合まで2時間少々空いてしまいました。〆切間近の当原稿を作成するにあたり、事務所まで戻る時間はありません。
そこで作業スペースが必要になります。まず、ネットカフェを考えましたが、この近くにはありませんので、会合のあるホテルのビジネスサポートセンターに辿り着いたのです。
利用料金は5分間100円なので、1時間で1200円掛かります。ネットカフェは確かにそれ自体は安いのですが、カフェがある繁華街まで移動する費用や時間損失を考えると相対的にリーズナブルです。PC画面の右上に残り時間が表示され、一秒一秒刻んでいきます。それが高い集中力を生み出します。
生産性を高めるには時間感覚が重要です。通常は手帳の中にTo Do Listを入れ、優先順位を決め、やるべきタスク(仕事)とその所要時間を書き上げます。画面に残り時間が時分秒単位で表示される中で作業するのは初めてですが、心地よい緊張感があり、タイムマネジメント上、面白い仕掛けかと思います。
2.時間を制する者、明確なビジョンを持つ
上述のTo Do Listはツールとしては有効です。チームメンバー間でも各自の予定を共有化し、スケジュール管理するグループウェアも活用されているかと思います。20年以上も前になりますが、営業マンの駆け出しの頃はアナログの世界でした。訪問先を営業所の共有ノートに書き残すような原始的な管理でした。
もう時効ということで書きますが、メモした会社にはいかず、たまたまサボっていたところ、先輩営業が架空の訪問先にチェックを入れ、バレてしまったことがありましたね。また、隙間時間を利用して、昼間スポーツクラブに行ったとき、何とロッカーで営業所長とかち合ったこともありました。古き良き時代と言えそうです。今ではあり得ない光景かもしれません。
さて、タイムマネジメント能力を上げるにはツールの活用も効果的ですが、本質的な処方箋は何でしょうか? これはビジョン、目的を明確化することに尽きます。明確な目標を持てば、そのために何をすればよいかというアクションプランを描くことができます。時間軸など、5W1Hを意識して行動を考える習慣も身につくことでしょう。
更に、思いの強さが無駄な時間をなくします。それを実現、達成したときの最高に幸せなイメージを強く持てば持つほど、内発的な動機付けが得られ成功する確率も高くなることでしょう。
次のページでは、強制目標と納得目標について考えていきます。