マスコミとの信頼感が大切
▲マスコミ関係者との「信頼」が大切 |
―――ほんとうに上村さんのレスポンスは素早いですよね。以前、原稿内容のチェックをお願いしたとき、あっという間に戻ってきて驚いたことがあります。私も多くの方を取材していますが、1番早い原稿チェックだったと思いますよ。
上村:ありがとうございます(笑)。なるべく早くお戻しすることもそうですが、チェックの内容についても心がけていることがあります。書いて頂いた原稿の中には、会社として出せない部分や、修正せざるを得ない箇所も含まれています。私はそこをなぜ出せないのか、修正しなければいけないのか、理由を明確にするようにしています。
広報担当に求められるスキル
―――それがお互いの「信頼感」につながると思います。確かに取材する側としては、修正について「どうして修正するのですか?」と聞きたくなるときがありますから。これから広報になりたい人のために、広報に求められるスキルや能力を教えてください。
上村:それ以前に、会社のサービスや商品、人が好きであることが前提だと思います。スキルや能力という点では、私自身も現在勉強中です。ただ、この仕事は社内外の多くの人と接しながら、メディアや情報を通じて、何かを伝える機会がたくさんあります。ですから「コミュニケーション能力」は必須です。社内の情報を集め、株式市場など外部の視点を知る上では、「情報収集能力」も必要だと思います。
今後、強化していきたいのが「プレゼンテーション能力」です。広報とはいわば「会社を営業する」仕事ですから、プレスリリースやメールニュースを魅力的に作らねばなりません。今はなるべくシンプルにまとめたり、配信する媒体に合わせて内容や切り口を調整するようにしていますが、言葉を巧みにあやつる「原稿作成能力」を身に付けたいですね。