私はビジネスを行う上で、必要な諸能力を数値化する仕事をしています。このビジネス基礎能力の中には、リーダーシップ能力、マネジメント能力、プレゼンテーション能力、異文化適応能力等々があります。今回はビジネスパーソンとして勝ち抜くために益々重要なスキルである「情報収集能力」について考えてみましょう。

情報の重要性

情報をいかに迅速かつ的確に収集するか-ビジネスパーソンとして鍵となる能力になる!
経営資源とは何か? あなたはこの問い掛けに対し、どう答えられますか? 答えは「人、モノ、金」です。ホッと肩を撫で下ろしたあなた!これは1970年代までの古い考え方です。

80年代に入り、第4の経営資源として、「情報」が加わりました。80年代後半、私はコンピューターメーカーで営業をしておりましたが、経営者が挙って、“情報化だ!情報化だ!”と叫んでいた頃です。大企業のみならず、中堅・中小企業でもオフィスコンピュータやパーソナルコンピュータを導入し始めた時代です。

“神奈川を制するものは全国を制す”という言葉は、高校野球から出た有名なものです。1960年代、神奈川県には全国連覇した法政第二高校など強豪チームがひしめいていました。読売巨人軍のV9戦士、名球会の柴田選手などは有名です。話を戻しましょう。

昨今は“情報を制するものはビジネスを制す”と言われています。世界的なビジネス誌フォーチュンの2007年度の企業ランキングの1位はグーグル社でした。「世界中の情報を整理し尽す」という企業スローガンの下、事業展開をしている会社で情報を制した象徴的な企業といえましょう。つまり、“グーグルのような”個人になれば、ビジネスパーソンとして価値が高いといえます。

情報収集には大きく2つあります。一つはインターネットからの情報収集、もう一つは人からの情報収集です。以下、2つに分けて考えていきます。

インターネットからの情報収集

皆さんは日常的にサーチエンジンである「ヤフー」や「グーグル」を利用されていることでしょう。特に、グーグルは情報収集のためには必須となりつつあります。また、動画音声データの検索ができる「ユーチューブ」や新しい形の参加型辞書といえる「ウィキペディア」も利用する価値はあります。

加えて、プログや「ミクシィ」に代表されるSNS、各種メールマガジン、新聞社、通信社、雑誌社のウェブサイトが現在のビジネスパーソンの主要情報収集源といえましょう。

その中でも、特に「グーグル」は予め取りたい情報のみをピックアップできるサービスや精度の高い地図情報など、ユーザーの観点で機能が進化し続けています。時代の先駆者とはいえ、常にウォッチしていくと時代遅れにはならないでしょう。

人脈創りの一手段として、「ミクシィ」等のSNSは有効です。人材のオープンマーケット化が進行しているネットワーク社会において、あなたの市場価値を高める手段として、これらの媒体を利用する手はありません。ブログでもSNSでもメルマガでも良いので、まずは情報発信をしてみて下さい。そこから得られる反応は財産となり得ます。

例えば、メルマガを発行することは一人編集長のようなもので、統合的な能力の形成に役立つのです。発行するにあたり、戦略を策定する有名なフレームワークである3C分析をします。3CとはCustomer、Competitor、Companyの3つの視点です。

Customerは顧客という意味ですが、この場合、読者を意味します。どんな読者層にどんなコンテンツを提供するかを考えます。次に、Competitorです。これは競合他社という意味ですが、メルマガの場合、同じジャンルに類似テーマのメルマガがないかどうかをチェックすることになります。

後発であれば、既に市場ができており、読者数を増やすことは困難です。ニッチな未開拓のテーマであるほうが合理的といえます。最後は、Companyの視点です。自社と言う意味ですが、この場合、継続的に発行可能なテーマになっているかどうかを最終チェックします。ネタ切れがないように考えていくことも重要です。

内容的に品質の高いものを定期的に発行し続けていけば、読者数も増えていきます。マーケットの反応は読者数に反映されますので、マーケティング戦略策定力、企画力、発想力、文章表現力、編集能力など、ビジネスで役立つ諸能力の醸成に役立つものです。情報収集と同じように、情報発信もこれから益々求められる能力です。

次のページでは、人からの情報収集について考えていきましょう。