キャリアプラン/キャリアアップの方法

20代でヘッドハンターになるキャリア(3ページ目)

あまり馴染みのない職業「ヘッドハンター」。そうそう簡単になれる仕事ではない。備海宏則氏はなぜ20代で、この仕事で活躍し、独立を果たしたのか?

執筆者:角田 正隆


人材紹介とヘッドハンティングの大き違い

人材紹介とヘッドハンティング。似ているようで大きく異なる

人材紹介とは、企業からの求人と転職希望者を常に集め、相互のマッチングを行なう事業。詳しくは用語集

ヘッドハンティングとは、企業経営者や幹部クラスなどの優秀な人材のスカウトに使われる手法。人材を求める企業の依頼に応じて、ターゲットとした人材を引き抜く。詳しくは用語集

その後備海氏は分社化する形で、ヘッドハンティング会社を設立する。人材紹介会社(人材バンク)とヘッドハンティング会社は、人材を企業に紹介するという点では、類似した事業だ。

しかし、人材紹介のキャリア・コンサルタントが、ヘッドハンターに移るケースは極めて少ない。それはなぜか?

人材紹介会社のキャリア・コンサルタントは、基本的に人材登録を待つ「守り」の仕事。一方、ヘッドハンターは優秀な人材にダイレクトにアプローチする「攻め」の仕事である。どちらかというと楽な「守り」の方に動いてしまうのは、人間の性質として致し方がない。

備海氏はキャリア・コンサルタントの仕事を徹底的に追及するうちに、ヘッドハンターというより厳しい道を選ぶことになる。私もそうしようとする事例を見てきたが、ことごとく失敗している。よほどの強靭な意志がなければ実現できることではない。

備海氏は人材紹介とヘッドハンティングの違いを次のように説明する。

「伝統的な銀行と投資銀行に例えると説明しやすいと思います。ヘッドハンターが常に難易度が高く、高額の報酬が期待できるディール(取引)を追い求める投資銀行タイプとすれば、コツコツと窓口で預金者を募り、預金者にほどよい商品を紹介するまさにバンク(銀行)の仕事が人材バンクのキャリア・コンサルタントなのです」



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