話が違う!!「希望しない部署に配属」
▲「自分も知らない未知の可能性が、秘められていると思う」 |
藤井:若い頃は自分も知らない可能性がたくさんあるもの。会社もベストな人材配置を考えますから、あなたの適性を考え、その部署に配属してくれたのでしょう。
その会社・その仕事を知り尽くした先輩の判断は、それなりの狙いがあるはずです。現時点ではあなたのキャリアは「無」の状態ですから、与えられたポジションで新しい才能を発見してみるといいでしょう。もしかすると、その仕事がとても向いていて、素晴しい結果を出せるかもしれません。
―――もし本当に合ってなければ、転職を考えてもいいんですよね。
藤井:ただ、転職するにしても、その仕事で結果を出さなくては、移りたいと思っても、なかなか転職すら難しいのが現実。ともかく配属された部署で結果を出すことが、すべての突破口に繋がるのです。
実績で「発言権」を持て
私の友人で「人事」を希望していた人がいました。ところが最初に配属されたのは「営業」でした。しかし、その人はそれでも営業で成果を出して目立っておく必要があると考えました。その後一生懸命営業に取り組み、なんと営業でナンバー・ワンになりました。すると、社長から直接目を掛けてもらえるようになり、ついに「何かやりたい仕事はないか」と聞かれ、人事への異動を果たしたという事例があります。
仕事で結果を出すと“発言権”が得られるのです。
―――営業ナンバー・ワンの人事だったら、現場のこともよく分かるいい人事になれそうですね。
藤井:どんな経験も無駄ということはありませんよ。
やりたいことが見つからない
▲「やりたいことなんて、やってみなければ分からない」 |
藤井:現時点でやりたいことがなくて当然だと思います。若い人は経験が少ないから、判断する材料も少ない。本来、やりたいことなんて、やってみなければ分からないものなんです。
とりあえずでも働くことによって、経験や人脈、他人からの影響などから、次の一手が思いつくもの。目の前にあることはすべてチャンスだと思って取り組み、最終的にやりたいことをみつけてほしいですね。
転職を意識するなら「リサーチ」を
―――やりたいことが明確にあるけど、その実現のために今から転職を意識せざるを得ない人に、アドバイスしていただけませんか?藤井:外部との繋がりを常に持っておき、転職市場を継続的に“リサーチ”しておくといいでしょう。紹介会社に登録したり、求人サイトをチェックしたり、人脈を広げておくと、自分の市場価値に気づくし、何が今の自分に欠けていて、今何をすべきかもよく分かるのです。
今後の予定
・3月25日アップ 「新入社員の『期待と不安』」
・3月29日アップ 「藤井さんのキャリア」
・4月1日アップ 「新入社員が悩む『話が違う!!』」
・4月3日アップ予定「働く女性へ 積極的フリーター論」
藤井佐和子さんプロフィール
全国産業人能力開発団体連合会認定「キャリアデベロップメントアドバイザー(CDA)」、リカレント 教育顧問・プロデューサー
藤井佐和子さんのお仕事
個人向けキャリアカウンセリング職務経歴書の書き方・面接指導
仕事・転職相談
女子大生就職相談
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