キャリアプラン/キャリアプラン事例

田中角栄なる生きザマを学ぶ(4ページ目)

人に慕われ、多くの人材を集めた「昭和の藤吉郎」田中角栄から、人心を“ワシづかみ”するカネの使い方を学ぶ。キーワードはサプライズ(驚き)

執筆者:角田 正隆

原則2「カネの無差別攻撃」

カネは天下の回りモノ。カネは広く撒け
角栄には他派閥のボスという政敵が多く存在した。その中でも角栄が図抜けた存在になったのは、カネを“広く”撒いたことにある。

当時の政界は、自民党内部の派閥が合従連衡を繰り返し「昨日の仲間が今日の敵」という油断もスキもない世界。基本的に派閥の“縦割り”でカネが流れる仕組みだったが、角栄は“他部署の平社員”にあたる若手議員にもカネをばら撒いた。

『できるだけたくさんの人間に渡せ。やった金の半分はどこかへ消えてしまう。誰かがポケットに入れてしまう。無駄になる。それでもいい。残った金は生きた金になる。』 引用:「田中角栄―その巨善と巨悪」P159

『真説 田中角栄―命懸けで政治を改革した男』敵か味方か分からなくてもカネを渡せ
「昨日の仲間が今日の敵」ならば「昨日の敵が今日の味方」。そう考えると「ばら撒き」に見える角栄の行動にも意味がある。決して無駄ガネを浪費したのではなく、むしろ味方になる可能性のある人物に、カネが行き渡ったときのリターンに期待したのだ。

微妙な利権争いに突入したとき、流れを左右するのは派閥外の「中間派」と言われる議員たち。そこに果敢に実弾を投げ込んだ角栄は、それは無駄だと考えて切り捨てた他のボスと決定的な差を付けた。

この技を「カネの無差別攻撃」と名付けよう。

  サプライズ2「意表を突く攻撃ターゲット」
貰えるか微妙なラインに立つ人に、無駄ガネになるのを恐れずカネを出す。派閥の上下関係で、上から下へのカネの流れを敢えて断ち切り、派閥外にも積極果敢にカネを渡す。貰えないと思っていた相手は、カネを渡された事実に驚く。


>原則3「実弾の絨毯爆撃」

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