メンター・Mentor】 良き助言者、指導者、顧問という意味。ギリシア神話に登場する賢者「メントール」が語源。オデュッセウス王の友人で助言者、王の息子テレマコスの師も務めた

メンターを探せ!

メンター
短期間でも苦楽を共にした人はメンター候補者
よく考えれば、メンターとなりうる人はたくさん存在します。大学の教授、以前いた会社の上司、取引先、勉強会の先輩などです。ガイドのメンターとの出会いを振り返りながら、メンターの見つけ方を考えます。

苦楽を共有した人

メンタリングは、お互いの信頼関係が基盤になります。なぜなら、本音で語り合えなければ、欠点を指摘することなどできないからです。そういう面で短期間でも一緒に仕事をしたことがある人物はメンター候補者です。苦楽を共にすることによって、お互いの理解が深まります。困難なプロジェクトに直面して悩む自分に、適切なアドバイスをしてくれたチームリーダーなどはいませんか?

私も短い期間でしたが2人3脚で仕事をした人を自分のメンターにしています。以来職場はまったく別でしたが、定期的に「情報交換」を称し酒を飲みながら仕事の心得を教えてもらいました。

取引先や仕入先にもメンターはいる

外部の取引先との接触は、自社の企業文化と異なる発想を持った人物に出会うチャンスです。仕事を通じてお互い本音で向き合う機会もあり、何人かに1人は波長が合う人もいるはずです。私のメンターの1人、A氏も取引先でした。自分の親と同世代というベテランですが、ビジネスパーソンとして豊富な経験を持っている方なので、私が会社を設立した際には役員になっていただきました。私が独立を考え始めたころから、A氏の参加する勉強会に参加したり、著名な人物を紹介いただいたりと、前ページでまとめたメンターの役割をまさに担っています。

メンターに許可はいらない

仕事・仕事以外のあらゆる先輩がメンターになりうりますが、それでも自分にピッタリとしたメンターが見つからないこともあるでしょう。メンターに出会ったとしても、前ページにまとめたメンターの役割をすべて担える人物は稀です。

そういう場合、メンターを広く捉えてみましょう。直接会えない著名人でも、インタビューや書籍を通じて尊敬できる人物と分かれば、自分のメンターに加えてみてはいかがでしょうか? メンターになってもらうのに、正式な許可など必要ありません。

私は以前から「起業」に関心があったので、面白い会社や社長を調べていました。ある日、気になる会社を見つけ、ぜひ訪問してみたいと思い、メールを送ってアポを取りました。訪問すると運良く社長に直接お話を伺うことができました。「起業家はこうあるべきだ」と感銘を受け、直接お会いしたのは2度だけですが、勝手に経営者としての自分のメンターにさせてもらっています。幸いなことに氏が毎週発行しているメールマガジンあったので、それを購読しながら企業経営を学ばせてもらっています。

メンター探しも“自分探し”

「メンターにしたい人物か?」という視点で周囲の先輩や上司を見ると、逆に自分が何を求めているか見えてきます。起業したいと思っている人は、起業家として活躍している人が気になるでしょうし、職人気質の人は一流の職人をメンターにしたいと思うでしょう。“自分探し”という発想でメンターを探すのも、よい方法かもしれません。

【コーチとメンターの違い】

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スポーツ選手にも「メンター」は不可欠
アテネオリンピックで日本人が続々とメダルを獲得しています。選手の高い能力が勝因であるのは間違いありませんが、その能力を引き出した指導者の存在も大きかったと思います。スポーツの世界では指導者をコーチと呼びますが、コーチは主に「技術的な側面」で指導する人という意味です。

オリンピック級の選手ともなれば、技術的にはコーチの能力を超えている部分もあるかもしれません。しかし、長く厳しいトレーニングを乗り越え、時には挫折を経験しながら、オリンピックのメダルという高い目標を実現するために、選手にとって指導者とは、アスリートとしての「心構えや考え方」をサポートする“メンター”だったのではないでしょうか?


関連リンク
会社を探すよりメンターを探せ![All About 大学生のキャリアプラン]

メンター・メンタリングについての詳細リンク
女と日本経済「メンターとともに」[日本経済新聞]
33歳 新・メンター必要論[リクナビNEXT TECH総研]


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