1.そもそも苦手な人って、どんな人?
人付き合いで悩んでいる方、相手の嫌なところだけを見てはいませんか? |
つまり、苦手な人は自分と異質タイプなのです。すぐ打ち解ける人って、実は同じような思考や行動パターンの持ち主です。苦手かどうかは、能力面よりも性格面での判断であることがわかるでしょう。
そのような視点から、人と付き合う上で、自分の性格と相手の性格を把握することが必要です。性格を可視化する方法があり、心理学で有名な性格測定手法であるエゴグラムをお薦めします。5分もあれば質問票に回答できます。一度、試してみて、客観的に自分を把握し、さらに、職場の人にもやってもらうと相互理解ができて有効でしょう。僕も企業内研修の場でも、エゴグラムを利用することがあります。
苦手な人は自分にとって嫌なところだけを見て、その人を判断しているのです。苦手な人でも、実はいいところがたくさんあることに気がつくことでしょう。苦手意識を克服するには、自分の見方を変えることです。どうしても嫌なところに眼が行きがちですが、良いところを発見しようというスタンスこそが重要です。
僕もサラリーマン時代、嫌だと感じる上司や先輩がたくさんいました。でも、仕事は組織で動くもの。結局は今のメンバーでチームワーク良く進めなければ成果は期待できません。他のメンバーの良いところを見つけ、信頼関係の構築が職場の中では重要です。
そのため、チームメンバーの中に頼れる人が一人でもいると他のメンバーとも信頼関係を深めやすくなります。
では、頼れる人を作る方法を考えてみましょう。
2.頼れる人の作り方
信頼関係って、何から作られるかを考えてみて下さい。信用と信頼は違います。信用は1回でも勝ち取ることができますが、信頼は積み重ねた結果得られるものです。「あの人を信用してしまったばかりに騙された」、「あの人は信頼できる」と言う表現をしますが、行動の蓄積度の違いと言えましょう。では、職場で頼れる人はどうすれば作れるのでしょうか?実は自分が信頼されることが前提なのです。頼る人と頼れる人は表裏の関係なので、信頼関係がない限り、成立しないものです。
では、何をすればいいか?答えは簡単です。コツコツとその人にとって役に立つことをすることです。そのようなことを積み重ねることができれば、重宝がられ、信頼関係が構築できます。
次のページでは、役立つ人になる方法について考えていきたいと思います。