「夢」の一文字
■「夢」 一説には孔子の末裔が書いたという 渡邉社長の後ろが「書類1つない机」 |
「ねっ、いい額でしょう。本当に孔子の末裔が書いたものかは分からないけど。そう思えばいいんだよ(笑)」
誰もが大切にしている「思い」や「信念」はあるはず。だが常にそれを思い続けることは難しい。迷いが出て判断を誤ることもある。忙しく飛び回る1日の中で、ふと目に留まった一文字が、初心を思い出させてくれる。
リセットと集中
今回、渡邉氏から学んだのは、常に前を見て夢を思い続けることだ。そのためにはまず「過去をリセット」しなければならない。過去を後悔することに時間を割いていないだろうか?
未来を考える時間はどれだけあるだろうか?
渡邉氏は、過去の予定を赤ペンで消し、毎日日記を書いて過去を「リセット」する。そこで決着をつけてしまえば、それが再び頭を悩ますことはない。そしてメモや名刺を使って、夢に全力で「集中」するのだ。この「リセット」と「集中」の作業が、車の両輪のように回転し、夢の実現にまた一歩近づける。
ワタミ渡邉美樹社長 プロフィール
居食屋「和民」「坐・和民」「和民市場」「和み亭」「ゴハン」「然の家」「わたみん家」「T.G.I.Friday's」などを次々と展開。農業、環境、介護、教育なども手掛ける。2004年5月、学校法人郁文館の経営に参画。作家高杉良氏の小説「青年社長」のモデルにもなった。座右の銘は「夢に日付を」。月に一度、休日を屋久島で過ごす。
渡邉美樹氏 著書&関連図書
・『さあ、学校をはじめよう』―子どもを幸福にする青年社長の教育改革600日 ビジネス社・『父と子の約束』―ワタミの成功を生んだ人間哲学の原点 世界文化社
・『思いをカタチに変えよ!』―だれもが人生の主人公で生きるために PHP研究所
・『サービスが感動に変わる時』中経出版
・『社長が贈り続けた社員への手紙』中経出版
・『前略…。』―青年社長・渡邉美樹が贈る30通の返信 東洋経済新報社
・『青年社長』 角川文庫(高杉 良 著)
【ワタミ創業のエピソード】 ワタミフードサービス渡邉美樹社長は、夢を着実に実現させてきた人だ。10歳で社長になると決意。22歳で世界旅行から帰国すると「24歳の4月1日に社長になる」と宣言した。 その2年間は1日たりとも無駄にしなかった。社長になるには「経理の知識」と「資本金300万円」が必要だと分かると、渡邉氏はミロク経理サービスに入社する。経理の知識を習得するためだ。営業で好業績を上げながら、空き時間に経理を勉強、半年で決算の知識をマスターしてしまう。 次は資金の準備だ。1年で300万円用意するには、1カ月で25万円貯めねばならない。そこで渡邉氏は佐川急便に入社する。当時の佐川急便は“地獄の佐川”と呼ばれるほどの激務だったが給与もよかった。激務は予想以上で荷物を運ぶ途中で倒れる人も続出したという。 それに1年間耐えた渡邉氏は目標の300万円を貯めた。そして宣言どおり「24歳の4月1日」社長に就任したのだ。 |
▼All About『キャリアプランニング』関連リンク
・クマガイ式「成功哲学の真髄」
・『一冊の手帳で夢は必ずかなう』に学ぶvol.1
・『一冊の手帳で夢は必ずかなう』に学ぶvol.2
▼ワタミ渡邉美樹社長 関連リンク
・「地球上で『ありがとう』を1番集める企業になりたい」 [WEB CREO]
・アントレプレナーズ・メッセージ [Deram Gate]
・デフレ下のワタミの経営戦略 [福岡商工会議所]
▼郁文館渡邉理事長「教育を語る」リンク
・「夢合宿」の必要性 [PRESIDENT Online]