空の玄関口　世界の空港と照明(2ページ目)

空港を一体とした街　ミュンヘン国際空港

写真4.白を基調とし、開放的な雰囲気の空港内。バラハス空港と対照的なのは、白を基調とし、ガラスと鉄で構成されたミュンヘン国際空港（フランツ・ヨーゼフ・シュトラウス空港）です。フランクフルトに次ぐドイツの国際空港で日本からの直行便もでています。ヘルムート・ヤーン氏によってミュンヘン空港国際センターとホテルケンピンスキが設計されており、空港を中心に街のような一体感があります。

写真5.アッパーライトで天井を均一に照明したエントランス

空港の、屋外のエントランスと内部の吹き抜け部分はハイパワーの投光器で天井面全体を明るくし、開放的な印象を与えています。空港内部には大きなオブジェがいくつか設置され、空間のアクセントとなっています。

空港とホテルをつなぐ、ミュンヘン空港国際センターは広場全体がガラスの大屋根で覆われています。ショップやカフェなどが並ぶ商業施設とオフィスセンターです。冬場にはクリスマスマーケットが開かれスケートリンクも設置されていました。また、屋外のフォーラム会場もあり、様々なイベントも開催されています。

写真6.空港内のオブジェ

隣接するホテルケンピンスキは国際照明賞を受賞した建物で、ここはまた別の機会にご紹介しますが、照明に興味がある人には必見です。ミュンヘンを訪れる際はもちろん、乗継で利用される場合も、空港と一体になった外部空間を見学されることをお勧めします。

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