この位置にコンセントが欲しい! そんな風に思うことはありませんか? またコロナ禍のステイホームやテレワークで、これまで以上に必要なコンセントが増えています。

今回は、新築やリフォーム時に導入したい、「あったら便利なコンセントの場所ベスト20」、「コロナ禍をキッカケに必要になったコンセント位置ベスト5」、そして増設や移動のポイント、ブレーカーが落ちる時の対応策をご紹介します。
 

コロナ禍で家電製品が増えたのにコンセントは以前のまま?

以前にくらべ、家電製品は格段に増えています。当然コンセントの数もそれに伴って増設が必要なのですが、そのままになっているという家も多いのではないでしょうか。
 
例えばパソコンまわり。コンセントは不足やタコ足配線に悩む声は多い

例えばパソコンまわり。コンセントの不足やタコ足配線に悩む声は多い


また新築時に時間をかけて吟味したつもりでも、図面の段階で必要なコンセントの位置を全て把握するのは難しく、住み始めてから気づいて後悔したという声も聞きます。

加えてコロナ禍のステイホームで、以前よりも必要なコンセントが増えています。

新しく買った家電やテレワークのためのコンセントが不足してタップを使っている、位置が悪く届かないので延長コードを使っているというご家庭も多いのでは?

またあまり使わないコンセントがタンスなど大物家具の裏に隠れてしまい、大掃除の時に存在を思い出すケースも。

タコ足配線や家具の裏でホコリをかぶったまま放置されたコンセントは、火災の恐れがあり危険です。また家の中のあちこちにコードが這いまわっているのは、見た目が悪いのはもちろん、足に絡んで転ぶ危険があり、いつしかホコリが絡んで掃除も手間取ります。

そこで家庭内のコンセントの数と位置の見直しをしてみましょう。チャンスはリフォーム時です。内装工事の際に一緒に増設と移動を行えば、意外と手軽にできます。
 

コンセント増設時の注意点!リフォーム後にブレーカーが落ちるケース

コンセントの増設の際には、注意も必要です。コンセントの数を増やしても、使える電気容量が増えるわけではありません。

リフォームでコンセントを増設したら、ブレーカーが落ちるようになってしまったケースもあります。

かと言って、やみくもに分電盤(※)の容量を大きくしても、あまり意味はありません。

(※)分電盤とは電気を使いすぎた時、安全のために自動的に切れるようになった遮断機(ブレーカー)をまとめたBOXのこと。電気はこの分電盤を通して、屋外から家の中へ運ばれています。
ブレーカーが落ちる原因は配線に問題があるケースも。エアコンは1回路に1台をつなぐ

ブレーカーが落ちる原因は配線に問題があるケースも。エアコンは1回路に1台をつなぐ


各家庭で使える総電気容量は電力会社との契約によって決まり、これを超えると主ブレーカーが落ちるようになっています。この主ブレーカーが落ちると、家全体が一気に停電します。主ブレーカーが落ちる原因には、全体の電気容量不足が考えられます。

次に、主ブレーカーを通ってきた電気は、分電盤の中でいくつかの回路に分けられて、各部屋のコンセントや照明などに配線されています。

この回路には小ブレーカーと呼ばれるスイッチが付いていて、1つの回路内で電気を使いすぎると自動的に切れるようになっています。この小ブレーカーが落ちると、家の中の一部だけ停電します。小ブレーカーが落ちる原因には、その回路内での電気容量不足が考えられます。

見かけることが多いケースは、キッチンの電気容量不足です。新築やリフォームでキッチンが新しくなると、料理が楽しくなり、家電製品が一気に増える傾向があります。しかしいくらたくさんのコンセントが取り付けてあっても、1つの回路内で、圧力炊飯器、大型レンジなど消費電力が大きい家電を同時に使えば、その部分の小ブレーカーが落ちやすくなってしまいます。
 

どこでどんな家電を使う?「配線の見直し」でブレーカーは落ちなくなる

コンセントの数と位置を計画する際には、単純にコンセントを増設したり、分電盤の容量を増やしたりするだけでなく、どこでどんな家電製品を使うか、同時に使う可能性の有無など、生活スタイルを再確認し、それに合わせて配線を見直すことが肝心です。

そこで、まずは必要なコンセントの数と位置を改めて確認し、次に1つの回路に消費電力が大きなものが集中しないよう、回路を分けて配線しなおしてもらいましょう。

また全体の容量が足りない場合は、分電盤の容量を上げる方法もあります。ただしマンションの場合は容量に上限があること、また容量を上げると基本料金が上がりますので、事前に確認をしておきましょう。
 

ここにあったら便利な「コンセントの場所」ベスト20

では実際にリフォームした人が、ここに増設したら便利だった!という場所、見逃しがちな位置をご紹介します。筆者がこれまで遭遇したケースをベスト20としてまとめましたので、新築する方も後悔しないよう参考にしてみてください(順位ではなく部位別にご紹介します)。
掃除ロボットのホームベース用は忘れずに取り付けておきたい

掃除ロボットのホームベース用は忘れずに取り付けておきたい


1)玄関ドアの外側すぐ脇 
⇒クリスマスツリーやイルミネーション用としてよかった

2)玄関カウンター上、廊下のニッチの中
⇒装飾用ランプ、リースのイルミネーションなどが置けた

3)洗面所の収納内部
⇒充電式髭剃り・電動歯ブラシ用として便利だった

4)洗面所やトイレの中の床近く
⇒冬場の小さな暖房器具用として便利だった

5)洗面所の天井近く
⇒壁付けタイプの扇風機用として

6)掃除機を入れる収納の内部
⇒充電タイプの掃除機を収納内部で充電できてよかった

7)オーディオやパソコン周辺
⇒通常の2倍の量を付けておいたので機器が増えても心配なかった

8)キッチンシンク上、吊り戸棚の下部
⇒ハンドミキサー等に。水がかからずコードが作業の邪魔にならない

9)ダイニングテーブルの高さに合わせて
⇒ホットプレート、卓上電気鍋に使っている

10)ミニカウンターを作って充電場を作った
⇒デジカメ、子機、携帯電話用の専用スペースを作った

11)掃除ロボット用として
⇒掃除ロボットのホームベース用として準備した

12)寝室のベッドの枕元周辺
⇒小さなスタンド用、スマホや携帯の充電用、充電式懐中電灯用

13)寝室のベッドの足元周辺
⇒電気毛布用、布団乾燥機用、加湿器用

14)階段の踊り場
⇒掃除機のコードが届かない範囲がなくなった

15)LDの境目の床面に床出し専用のタイプを
⇒部屋の中心に置きたいフロアスタンドや電気式の暖房器具用に便利

16)リビングの間接照明用として
⇒フロアスタンド用として位置を合わせて作った

17)家の中のコンセントの位置を高くした
⇒犬がコード類をかじらないように
⇒腰痛持ちなので掃除機のコンセントの抜き差しが楽に

18)ベランダや庭
⇒照明、電気式芝刈り機用

19)車庫の中もしくは駐車場脇
⇒車内掃除用、充電式掃除機ではパワーが足りない
⇒日曜大工で電動工具を使う時に便利
⇒電気自動車用に準備など

20)庭
⇒電動芝刈り機用に屋外用コンセントを作った
 

コロナ禍による「生活の変化で必要になったコンセント」ベスト5

コロナ禍をきっかけにして生活スタイルが変化し、これまで以上に必要なコンセントが増えています。従来のプランでは見逃しがちですので、あらためて確認をしておきましょう。

1)テレワーク用 
⇒これまで使用頻度が低かった場所にコンセントが必要になるケース。和室や寝室、リビング、階段の踊り場の一角など、テレワークスペースはさまざま

2)新型のロボット掃除機用
⇒ゴミ収集機つきの新型のロボット掃除機が使いやすいコンセント

3)ほったらかし家電などキッチン家電用
⇒ほったらかし家電、パン専用オーブントースターなど、調理家電の人気で、これまで以上にコンセントが必要に

4)卓上調理用
⇒おうちご飯の機会が増えてホットプレートなどの卓上調理家電が人気に。テーブル近くのコンセントが必須の時代に

5)おうちレジャー用
⇒アウトドアリビングでの灯りや屋外調理のために庭やベランダに。リビングでホームシアターを楽しむ、ムードを盛り上げる間接照明を取り入れる際に必要なコンセントも
 

コンセントの増設と移動は「内装リフォーム」と同時に!

コンセントの増設や移動をするなら、内装リフォーム時が最大のチャンスです。

コンセント工事だけ独立して行うと、壁紙の補修が必要になったり、配線が壁の上を這い回る露出配線になってしまったりなど、見栄えが悪くなってしまうことがあります。

壁紙の張替えリフォームや、間仕切り壁の移動の時に一緒に行えば、二度手間を防ぐことができ、壁の中にきれいに納まります。

新築でもリフォームでも、コンセントが充実していると、暮らしは格段に便利になります。使いたい時にすぐに使えるように、付け忘れが無いよう、じっくり計画していきましょう。

また足元だけでなく手元につけたり、床につけたり、もっと便利に暮らせる位置や高さの工夫は、下記で紹介していますのであわせてご覧ください。
位置が決まったら、カバーのデザインにもこだわってみましょう。建築家御用達のアルミ製の新金属プレートやアメリカンスイッチなど、人気のスイッチ・コンセントカバーを下記でご紹介しています。

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