ダイナミックなマドリード・バラハス空港


写真1.場所ごとに柱の色が変化しています。
空の玄関口である空港は、旅立つ緊張感と帰ってきた安心感を味わう場として毎日多くの人が行き来しています。国外から初めて訪れる人にとっては、国の第一印象となる大切な空間でもあります。また、乗継やフライト前の待ち時間などで意外と長く滞在することもあるでしょう。今回は、特色のある2つの空港にスポットをあててご紹介します。

空港では空間の快適さのほか、動線やサインの分かりやすさ、安全性やテロ対策などが求められます。

写真2.ミラー型の照明器具で全体を照明しています。
写真は、マドリード・バラハス空港のターミナル4です。リチャード・ロジャース氏の設計で、2006年度のスターリング賞(王立英国建築家協会RIBA主催)に選ばれました。

柱は東から西に向かって赤、オレンジ、黄、緑、青、黒と変化しており色で世界の国々を象徴しているそうです。天井面には竹材が張られ、アクセントカラーと自然の色が調和した心地よい空間です。一直線のアプローチは分かりやすく、どこにいるのかも一目で認識することができます。

曲線を描く屋根は直射日光が当たらない部分を多く作ることで夏場の空調効率を上げておりデザインと機能性が兼ね備わっています。

写真3.天井にデザインされたサークライン蛍光灯。
モノトーンで配色した空港が多い中、ダイナミックな曲線と色使いが印象的で、また壁面はガラス張りで、昼間は明るく天窓からも自然光が降りそそぎます。夜は、ミラー型の照明で、優しく全体を照明しています。

荷物の受け取り所など天井の低いフロアでは、スリムタイプのサークラインの蛍光灯が一面に取り付けられ空間を均一に明るくしています。下面の円形のカバーが全体に光り、ランプの直下部分はスリット状に開けて明るさを十分に確保しています。

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