目に悪いブルーライト

パソコンやスマートフォン(以下スマホ)の普及によってブルーライトの人体への影響が問題視されています。これらディスプレイの多くがバックライトにLEDを使用しており、そこから放射される青色の波長が目に悪いのではと言われています。
ディスプレイの光

写真1. LEDをバックライトに使用したPCの光。スペクトル計で見ると青色がピークになっているのがわかる。

スマホの光

写真2. スマホの光で手が青く照らされている

夜道でスマホを見ている人を見かけますが、顔が青白く照らされていることが分かります。(写真2)

青色光は可視光線(380~780nm nmはナノメートル)の中に含まれます。

可視光線は波長の短い青紫から波長の長い赤までの色があり、人の目を刺激してものを見せるエネルギーです。7色の虹をイメージすると分かりやすいかも知れません。

一般に波長の短いほどエネルギーが強いです。

例えば池に石を投げた時に生じる波紋の大きさは石に近いほど小さい(波長が短い)ですが波のエネルギーが強いです。逆に石から離れるほど波紋は大きく(波長が長い)なりますが波の強さは弱いことが分かります。

人の目に見える可視光線を中心に考えた場合、それより波長の長いのが赤外線で、短いのが紫外線になります。(図1)
光の波長

図1.  光の波長(UV-Aは近紫外線)

紫外線の中でも可視光線に近いところに近紫外線がありますが、これは皮膚の表面近い内部を刺激して皮膚の老化を促進させます。目は皮膚の一部とされていますが、近紫外線を多く浴びることで角膜炎や白内障の進行を早めます。

LED光源のブルーライトと言われる青色光(460nm付近)は近紫外線に近いところにあります。近紫外線ほどエネルギーは強くないので、それを浴びたからと言ってすぐにどうにかなる訳ではありません。

しかし長期に渡って明るいパソコンやスマホ画面を直視することで、その蓄積が心配されているのです。

例えば近紫外線も長い年月にわたって多く浴び続けることで、歳をとってからしわやシミに悩むことになるのと同じなのではと考えられているのです。

目の瞳孔が大きいほど、光が目の中に多く入ります。瞳孔の大きさは年齢にもよりますが若い人や近視の人ほど30代でおよそ直径2mm~7mmまで、周囲の明るさによって変化します。暗いところでは瞳孔が大きくなり、光が目に多く入るように無意識に調整されます。

したがって前述のように暗い夜道や就寝前に暗い部屋でスマホを直視する習慣は、ブルーライトが目に入りやすくなるため、目にとって良くない、と言われる所以です。

実際ブルーライトの人体への影響は紫外線と違ってまだ研究段階でどれだけの悪影響をもたらせるかは分かりません。しかし歳とって後悔しないためにも、知識を高め、今からでも出来る範囲で予防することが勧められます。

例えば
1、 暗いところでは見ない。
2、 ブルーライトがあまり出ていないディスプレイを購入する。
3、 ブルーライトカットの眼鏡を使用する。(但し、あまりカットされていないグラスもなかにはあります)
4、 夜はディスプレイの明るさを暗めに調整したり、ホワイトバランスの調整可能なものは青色を抑えて赤色を増やす。
スマホのホワイトバランス

写真3. スマホは青色光が多いです(左)。右はホワイトバランスで赤色を増やした場合。青色の波長ピークは変わらないが、赤色の波長が増えた分、目に優しく感じるため就寝1~2時間前に使用するときにお勧めかも知れません。


次のページでは「青色光でダイエット!?」についてご紹介します。