売れるお店に変わる照明のアイデアと工夫(2ページ目)

光がお客様を引き寄せる

写真3.CGによるアパレルショップのシミュレーション１章は電灯照明以前から電灯照明時代の店舗照明をイラストや写真を駆使して物語風にまとめています。

2章は店舗照明の問題点を書きました。たとえば１、店の入口や店奥が暗くなっていて入りにくい雰囲気を作っている。２、スポットライトの光軸が照らしたい商品からずれていて効果が出ていない。３、レストランでは窓を透して見えるはずの美しい夜景が、窓ガラスに客室の様子が映り込んで、よく見えない。４、お客様の顔が照明で変に見える。…などといった比較的よくある照明の問題を指摘し、そのような問題点の改善について説明しています。

3章はお客様を引き付ける照明や商品を光で傷めずによく見せるための工夫が書かれています。

4章、5章で主に店舗照明に使用される光源や照明器具について述べています。光源については最近、店舗で注目されているセラミックメタルハライドランプや細管蛍光ランプ、LEDなどの特性について、図表を入れて説明しています。また照明器具についても出来るだけ新しい器具デザインなどの情報を多くの写真を使って紹介しています。

6章は本書のメインになります。初めに照明設計のポイントを書いています。次にアパレルや美容室、カフェなどの業種を選んで、空間規模や什器の配列などを想定し、そのような情報に基づいた照明設計例を3ＤＣＧでシミュレーションしながら解説しています。

写真4.ラーメン店設計実例

そして最後に服飾店や雑貨店、ラーメン店など、実際に照明設計を行った店舗の事例を紹介しています。平面図に照明器具の配置を示した配灯図、照明器具リスト、実例写真などを掲載していますので、店舗設計を行う際に参考にしていただければと思います。

本書はおもに店舗設計の仕事や勉強をされている人、店舗オーナー、インテリアコーディネータの方などを対象に執筆しました。もちろん上記以外の人でも照明に興味のある方には是非読んでもらいたい一冊です。

※ガイドの主な著書は中島龍興照明デザイン研究所のHPでご紹介しています。

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