土地活用のノウハウ/土地活用の相続・法律問題

突然の相続と土地活用 1 はじめに(2ページ目)

親族の不幸などによる突然の相続に直面して、どうしたらよいか困っている方のために、相続のなかでも特に相談やトラブルが多い不動産について考えてみましょう。

谷崎 憲一

執筆者:谷崎 憲一

土地活用ガイド

不動産が主たる財産の場合、全て売却換金してさっぱり分けるのであれば、売却方法の議論はあるものの、遺産分割のトラブルは比較的回避されやすいのですが、思い入れのある不動産などを実際に売却されるケースは少なく、話し合いで分割するケースが多くなります。そこで、それぞれの相続人がどの不動産をもらうのかが課題となってきます。

相続税の評価基準になる路線価や固定資産税評価額などを参考にしたり、賃料など収益を参考にしたり、相続人の自宅からの距離など管理のしやすさなど、さまざまな考え方のキャッチボールによって取得する財産が特定されてきます。遺言書があっても、相続人が話し合いのうえ円満に合意すれば、どのように分割しても良いのです。

相続する不動産の種類

不動産は大きく分けると、下記のような種類があります。
相続する不動産の主な種別
相続する不動産の主な種別

一般的に、住まなくなった親の自宅が相続の対象になることは多く、子どもが別に自宅を持っているときは持て余してしまい、誰が引き継ぐか、引き継いだ後にどのように活用するか、売却するには忍びないなど相談や悩みが多い不動産の一つです。

また、賃貸アパートやマンション・ビルなどは入居者の状況や管理状態など、相続人が知らされていないことや長期修繕や空室・滞納問題なども含めて相談の上位を占めます。権利関係が複雑な貸宅地や借地も、相続人泣かせの不動産であることも多く、特に長年のトラブルや紛争を抱えたままのケースもあります。

想い出深い別荘などもずっとそのままで荒れてしまうこともあり、久しぶりに見に行った相続人をガッカリさせてしまうこともよくあります。引き継いだ不動産をどのように価値のあるものにしていくのか、活用手段が見つからないまま放置してしまったり、権利関係などトラブルをさらに根深いものにしてしまうなど、相続人次第で不動産の顔も変わってきます。

行動するタイミングは四十九日を目安に

不動産経営に向いている人と向いていない人がおります。やはり経営ですので、修繕の時期とか借家人との折衝、業者さんとの交渉など、多くの判断が必要になってきます。決して左うちわの楽なものではありません。

甘く考えてトラブルなど悩みの種を抱え込むこともあり、精神的にもダメージを負った相続人からの相談も後を絶ちません。まず、相続が発生してお葬式のあとの諸手続きなど終了したら四十九日くらいを目安に相続財産がどのくらいあって、納税が必要であるか、どのような性格の不動産であるかを把握することからはじめましょう。

次ページでは、税や建物修繕など、不動産相続の具体的な内容についてご説明します。

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