食と健康/胃腸の健康を守る食事・レシピ

腸内環境を整えて食中毒に対抗!

同じものを食べても食中毒をおこす人もいれば、起こさない人もいます。それは免疫力の差によるものなんです。腸内環境を整えて食中毒を防ぎましょう!

南 恵子

執筆者:南 恵子

NR・サプリメントアドバイザー / 食と健康ガイド

梅雨といえば、食中毒にご注意。食中毒予防のためには、菌の体内侵入を阻止することが一番です。予防については、以前「食べ物の力で食中毒を予防」という記事にまとめましたので、そちらをご覧ください。今回は、たとえ体内に菌が入っても、その菌に負けないような強いカラダにするお話です。

同じものを食べても中毒になる人、ならない人がいるのはなぜでしょう? 私たちが一人ひとり持っているウイルスや菌など、カラダの害となるものなどから守ろうとする、免疫能力の違いが関係しているのです。免疫力が弱い人は、中毒も発症しやすくなります。免疫力が強いと、例え食中毒になったとしても、回復が早いのだそうです。普段から、菌に対する抵抗力を高め、食中毒を未然に防ぎましょう。
INDEX
-1- 免疫力の決め手の腸の中にあり
-2- 腸内環境をよくする食べ物

免疫力の決めては腸の中にあり

ヒトの腸の中には、約300種類、100兆個の細菌がすみついていると言われています。びっくりですねー。

これらの細菌の中の善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れ、悪玉菌が増えると、免疫機能が低下して病魔に侵されやすくなるわけです。理想的な腸内環境は、乳酸菌などの善玉菌がおよそ90%、大腸菌などの悪玉菌が10%というバランスだと言われています。

現代人は、免疫力が低下している

現代の日本人は免疫力が低下しています。その一つの要因は、食生活の変化により、腸内環境が悪化しているからです。

日本が伝統的にとってきた穀類・野菜中心の食事が、この40年ほどの間に欧米型の食事、つまり肉類を多くとり、動物性タンパク質や脂肪、糖分を多く摂取するようになりました。この食生活の変化が、善玉菌の活動を鈍らせ、悪玉菌を増加させることになったのです。

また現代人は食物繊維が不足しがち。やわらかく消化のよいものばかり食べていると、大腸に届く前に消化・吸収されてしまう為、善玉菌の餌にならないのです。

腸内環境をよくする食べ物については次のページで
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます