浴室/バスルームまわりの新商品・トレンド

ますます掃除がラクに?システムバス新傾向

最近のシステムバスルームの特徴のひとつは、お手入れのしやすく掃除のしやすいもの。どんな箇所に工夫があるのか、チェックポイントと新商品の情報もご紹介します。

岩間 光佐子

執筆者:岩間 光佐子

住まいの設備ガイド

日々のお手入れを考えた商品が増えてきた。システムバスルーム プレシオ VLグレード  1620サイズ(1.25坪用) INAXトステム
新築でもリフォームでも、システムバスを取り入れる方が多くなってきています。ショールームで実物を確認できること、商品バリエーションも増え選びやすくなってきたこと、住宅メーカー商品の標準的な仕様になっていること、短い工期で施工が可能なこと、等々がその要因ではないかと思います。

そんなシステムバス商品の最近の特徴をみてみると、形状に工夫を凝らし保温性を高めた浴槽、誰でも使いやすいユニバーサルデザイン、すっきりとしたモダンなインテリア、癒し空間としてのさまざまな機能、そしてお手入れ・掃除のしやすい工夫などが挙げられます。

お手入れ・掃除のしやすさをチェック

その中でも、お手入れ・掃除のしやすい工夫は、見た目にもわかりにくく、ショールームでも見逃しがちな点かもしれません。選ぶ際には、どうしても色やデザインが優先されてしまうのも仕方がないことでしょう。でも、毎日の暮らしの中で、お風呂掃除は意外とパワーのいるものですし、日々感じる不便さを解消するさまざまな工夫はチェックしておきたいポイントではないでしょうか。

では、各社から発売されるシステムバスには、どのような箇所に、どのようなお手入れ・掃除のしやすい工夫を持たせているかみていきましょう。

■内装材
床の表面(溝など)の形状や表面加工の工夫によって、水はけをよくし乾燥しやすくしたもの。また、浴室乾燥機などを併用することで効果を高めることも。カビの発生をおさえる工夫を施した壁材を搭載したシステムバスもあります。
■カウンター・収納棚
掃除のしやすいようなすっきりとした形状であったり、パーツの取り外しが可能なタイプなどが見られます。カウンターの下まで手が届きやすいように可動タイプのカウンターも。
浴槽(バスタブ)
汚れに強く、汚れが落としやすい素材を用いたもの。また、自動洗浄システムやハンドスプレーで洗浄泡をかけてシャワーで洗い流すという機能を持つものも出ています。
シャワー水栓
凸凹の少ないシンプルな形状デザインの水栓金具を搭載したもの。シャワーバーやカウンターと水栓金具を一体化したデザインのものもあります。
■排水口
ヘアキャッチャーは取り外ししやすく、素材や形状に工夫されたものがみられます。
■出入口
扉は、汚れやすいガラリ部分を取り外すことができたり、カビの生えやすいゴムパッキンをなくした商品も。
■各パーツの接合部分
隅や縁部分などを丸みを施すことで掃除をしやすくしたり、凸凹のないように工夫されたものが見られます。

その他、換気設備や点検口なども取り外して掃除することができたり、それらをルーバー内に収めてすっきりさせたものもでています。また、カビの発生を未然に防ぐ、温度や湿度を自動で管理する暖房換気乾燥機を搭載した商品もみられます。

以上のような箇所に、各社それぞれの工夫が施されている場合が多いようです。ショールームではこれらの箇所を中心に、どのような工夫があるのかをチェックして比較検討してみてはどうでしょうか? もちろん、予算、プラン、インテリア等々、わが家の優先順位を前もって確認しておくことを忘れずに。

最近発表されたふたつの新商品(機能)も掃除のしやすさをアピールしています。まず、次ページでは、掃除の簡単な排水口をご紹介しましょう。
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