あらかじめ検討しておきたい洗濯物干し場
室内干しのスペースは内装材などに藻配慮したいもの。湿気を吸収・放出して湿度調整、イヤな臭いや有害物質も吸着する建材。[モイスNT内装材] LIXIL
新築やリフォームを検討しているのであれば、洗濯機を設置するスペースはもちろん、ライフスタイルに合わせた洗濯物干しスペースをあらかじめ検討しておきたいものです。 室内干しを希望する場合は、間取りプランにも影響するので、早めに検討しておくことが大切です。
可能であれば、ユーティリティや専用のスペースを
雨の日だけではなく、日常的に室内干しをするのであれば、ある程度の広さのあるユーティリティ(家事室)や室内物干し専用のスペースをプランニングしておく、というのが理想です。洗濯機と同じ空間とすれば、スムーズに家事をこなすことができるでしょう。洗濯物関連の収納スペースや洗濯物を畳むことができるカウンターなどを設けておくと使い勝手もいいものです。昼間に、あまり使わない空間を有効利用して
物干し専用のスペースを確保することはなかなか難しく、他の用途の空間に洗濯物を干せるような工夫を施しておく、というのが現実的かもしれません。その場合、できれば、昼間あまり使用しない(家族のいない)空間やバックヤード的なスペースを利用したいもの。家族がくつろぐスペース、来客から見えてしまう場所などは避けた方がいいでしょう。間取りにもよりますが、たとえば、日当たりのよい2階の廊下や寝室を利用したり、ウォークインクロゼットの一部やロフト部分にスペースを確保するというプランも考えられます。
採光や換気などにも配慮して。調湿性のある内装材を選んでも
明るい陽射しと風を取り込む天窓のあるスペースは、洗濯物干し場としても使いやすい。[天窓シリーズ 手動タイプ] YKK AP
また、同時に床材や壁材など、内装材選びにも注意を。調湿性のある壁装材などを検討してもいいでしょう。その他、効率的に洗濯物を乾かすための機器としては、部屋干し用のファンなどもみられます。
サンルームや囲いスペースなどを利用して
バルコニースペースを有効活用。風をしっかり採り込み、洗濯物が乾きやすい開口仕様。[サニージュ 造り付け部分囲い] LIXIL
いずれも、洗濯物干し掛けのアイテムが揃い、可動式の竿掛けやクリーンハンガー、 物干し棚なども。洗濯物が乾きやすくするために、風を効率よく取り込むことができる窓や調湿性能を持つ内装材を取り入れることができる商品もみられるので、洗濯スタイルに合わせて取り入れるようにしましょう。
浴室換気暖房乾燥機も定番に
バスルームが乾燥室に。温風乾燥の時間を少なくして、電気の使用量を抑えた「エコモード」も搭載。 [浴室換気暖房乾燥機 三乾王 TYB3000シリーズ] TOTO
天井や壁にバーやラックを設置して
室内干しでは、床置きの物干しやスタンドなどを利用するケースもありますが、あると便利なのが、天井に設置するバーやラック。造作で設けてもいいですし、建材メーカーなどの商品を取り入れてもいいでしょう。使用しない時には、天井にすっきりと収まるので、インテリアの邪魔にならない。[ホシ姫サマ〈電動シリーズ〉] パナソニック エコソリューションズ
その他、多くの洗濯物は干すことはできませんが、洗面化粧台の上部キャビネットに洗濯物を干すことができるバーやラックを組み込んだタイプも。小人数の家庭であったり、陰干しなどで使い勝手がいいでしょう。
どのようなプランにするにしろ、常的に使用するのであれば、洗濯機からの動線に配慮することを忘れずに。せっかく設けても、洗濯物を運ぶことが大変だったり、物干しバーなどが使い勝手が悪ければ、充分に活用できない場合もあるかもしれません。また、近くに必要な道具類や乾いた洗濯物を収納できるスペースを確保しておくことも忘れずに。どんな洗濯スタイルなのか、頻度や洗濯物の量、家族構成や日々の生活を考慮して、プランニングすることが大切です。
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