マンション物件選びのポイント/マンションの間取り

究極のお掃除動線をつくる間取りの見分け方(3ページ目)

掃除機をかけるときの究極の動線、コンセントの位置、掃除用具置き場など、掃除をしやすい間取りを見分ける方法を伝授します!

井上 恵子

執筆者:井上 恵子

住まいの性能・安全ガイド

コンセント、掃除用具置き場をチェック!

コンセントの位置といえば、まずは入り口ドア付近に1ヵ所、そしてその対角線上に1ヵ所の、計2ヶ所あれば床の大部分をカバーすることができます(【図4】参照)。

【図4】コンセントの位置の例。
【図4】コンセントの位置の例。部屋の入り口付近に1ヵ所、対角線上の反対側に1ヵ所あると便利。


広い部屋だったり置き家具がたくさんあると、掃除機のコードが部屋の隅から隅まで届かないこともあり得ます。【図4】のように、部屋の対角線上に2ヵ所あればほぼカバー可能と考えてよいでしょう。ただし、コンセントの位置とベットやタンスが干渉しないように気をつけます。

戸建て注文住宅の場合では、置き家具の位置とコンセントの位置をあらかじめ検討することができます。しかし、分譲マンションでは一般的な家具の位置を想定してはいますが、個々のご家庭に対応したものではなく、コンセントの位置もあらかじめ決まっているので、住まい手の方で置き家具の位置に注意しなくてはいけません。コンセントの取り付け高さは大体床から30cm程度が多いようです。

今はパソコン、テレビ、電話など、各部屋ごとに電源を設ける例が多くなってきたので、電源自体が足りないということはあまり心配しなくて良いでしょう。取り付け位置が適切であるかのチェックを忘れずに。

だれでも入れる共用部分(例えば居間、廊下、玄関など)に、掃除機などをしまえるスペースがあると便利です(【図4参照】)。個室収納はもちろんですが、共用の収納スペースがあるかどうかも間取り図を見てチェックしましょう。

家具選びでも「掃除」という観点を忘れずに!

オープン棚の例
オープン棚の例。実はホコリがとってもたまりやすく、掃除がタイヘン。覚悟して購入するべし。
掃除のしやすさでいえば、オープンな棚より、「扉」のある棚の方が掃除の大変さが軽減されます。オープン棚には日々ホコリがたまり掃除が意外と大変です。本棚でも前面にガラス扉がついているタイプを選ぶと掃除がラクになります。

また、置き家具(例えばソファー、テレビボードなど)でも、足元に少しの隙間があるものよりも、全く隙間がない、もしくは掃除機のヘッドが入るくらい、思い切って足の長い家具を選ぶことをおすすめします。中途半端な隙間こそ敵です! 家具選びでも「掃除」という観点をどうぞお忘れなく。

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