外廊下型(片廊下型もしくは開放廊下型)のマンションの特徴

外廊下型マンションは最もポピュラーなマンション形式です。

外廊下型マンションは最もポピュラーなマンション形式です。

マンションにはいろいろな種類がありますが、最もおなじみなのは今回取り上げる「外廊下型(そとろうかがた)マンション」ではないでしょうか。

共用廊下が雨風も吹き込む「外」として造られているため「外廊下型(そとろうかがた)」といいますが、ずらっと並んだ住戸の片側に共用廊下がついているので「片廊下型(かたろうかがた)」ともいいます。または共用廊下が外気に開放されているので「開放廊下型(かいほうろうかがた)」とも呼ばれます。

アクセス形式によって特色が出る間取り

マンションではその他にも「階段室型」「中廊下型」「コア型」「ツインコルドール型」「ボイド型」などがあり、それぞれの形式ごとに住戸の間取りに特徴があります(マンションのアクセス方式の解説はこちら)。今回は、もっとも数多く供給されている「外廊下型マンション」に注目し、その特徴を見ていきましょう。

外廊下型マンションの特徴1:採光条件

先ほども触れたように、外廊下型マンションは片廊下型マンションともいい、住戸の片側に共用廊下を配置しています(【図1】)。そのため、基本的に南向きもしくは東向きなど、ほとんどの住戸を条件のよい方向に向くように計画することができます。
【図1】外廊下マンションの平面図例。全戸南向き、共用廊下は北側に配されている。

【図1】外廊下マンションの平面図例。全戸南向き、共用廊下は北側に配されている。


一方、マンションは上階になると風が強くなるので、高層、超高層、タワーマンションでは風雨が吹き込む外廊下型はほとんど採用されません。その場合採用される中廊下型やコア型のマンションとなると、全ての住戸を南向きや東向きに計画することが難しく、西向き、北向きの住戸なども混在することになるでしょう。

外廊下型マンションの特徴2:共用廊下

外廊下型マンションの共用廊下は外気に開放されている。

外廊下型マンションの共用廊下は外気に開放されている。

外廊下型マンションの共用廊下は外気にさらされているため、玄関から一歩外に出れば外と同じ環境になります。共用廊下の先にあるエントランスホールは内部空間としてしつらえられることが多いので、家の玄関を出ると外(共用廊下)→内部(エントランスホール)→外(道路)という少し複雑なルートをたどります。

共用廊下は一般的に上階の外廊下が屋根がわりになるので傘はささずに歩けますが、風雨の強い日は雨が降りこむこともあります。従って床の仕上げは長尺塩ビシートなど、滑りにくく雨に強い材質が使用されます。

これに対し「階段室型」「中廊下型」「コア型」「ツインコルドール型」「ボイド型」などの共用廊下は室内空間となるため、空調をしたり床を絨毯張りにして高級感を出し、外廊下型マンションと差別化を図る傾向があります。

次のページで外廊下型マンションの特徴である田の字プランや妻側住戸、自己日影についてみてみましょう。