マンションを選ぶポイント:1
床スラブの厚さ
騒音防止を重視したマンション選びのポイントのひとつ目は「床板(床スラブ)の厚さ」です。ドシーンという重衝撃音対策では、なるべく床コンクリートが厚いほうが有利です。目安としては20センチ以上、最近では23センチ、25センチのマンションも出ています。高級マンションでは25~27センチのものが多いようです。また注意したいのはボイドスラブという工法を取ったケースです。ボイドスラブ工法でつくられた床は、通常の床に比べ、見た目が厚くなります。しかし、中に空洞があるわけですから、厚さがあっても十分な騒音防止になるとは言えません。具体的にどのくらいの遮音性能があるのか、どのような遮音対策がとってあるのか確認した方が良いでしょう。
マンションを選ぶポイント:2
何階を選ぶか
マンションでは一般的に高層階の方が人気が高く、眺望の良さ、開放感は何にも代えられない魅力です。しかし、もし子育て世代の方が住むのであれば、下階にそれほど気兼ねをせず、専用庭で外遊びや土いじりのできる1階を選ぶという選択を視野に入れても良いでしょう。音の問題を第一に考える場合は特に「何階を選ぶか」について、よく検討されることをお勧めします。
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マンションを選ぶポイント:3
上下・左右の間取りもチェック
マンションで気になる生活騒音には、足音のほかに浴室・便所・台所といった水周りから出る音が挙げられます。特に水の流れる「排水音」については気になる方も多いようです。事情により入浴時間が深夜になったり、夜に洗濯機を回す時もあるかもしれません。そこで、自分の住戸の上下・左右に接する他住戸の間取りもチェックしてください。自住戸の水周りに隣接して他住戸の寝室があるときは要注意です。排水音が響きやすく、苦情が発生する可能性も高くなります。より理想的なのは、自分の住戸の水周りの上下・左右に同じように隣戸の水周りがあることです。
また、排水管に遮音材が巻かれていると排水音が軽減されます。PS(パイプスペース)の点検口を開けてチェックすることもお忘れなく。
近隣との挨拶や誠意ある対応が必要
子どもの足音で慰謝料36万円の支払を命じられたケースは「男児の父親の住まい方や対応の不誠実さ」に対する判決だと言われています。「子どもが出す音だからしょうがない」と対策を取らないでいると大きな問題になってしまう可能性があります。マンションは多くの人が住む集合体である以上、なるべく近隣に迷惑をかけないように生活騒音に気をつけて住むことや、苦情があったときには誠意のある対応をすることが、とても重要になってきます。
そこで暮らしている以上、いくら気をつけていても生活騒音を一切消すことは不可能です。マンションでは特に近隣に誰が住んでいるか知らないケースもみられますが、騒音問題を回避するためにも、せめて上下・左右など隣接する住人の方とは、日頃から挨拶を交わすなど、交流を持つように心がけましょう。
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【関連サイト】
騒音にかかる環境基準について(環境省)
生活騒音(東京都環境局)
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