緊急時の窓の役割
窓は緊急時の脱出・救助の際に使われます
東京都や横浜市などの一部の自治体では、マンションにおいて、窓からの避難を想定して、住戸の窓先に幅1.5~4mの避難用通路を設けなければならない決まりがあります。
快適な暮らしを左右する窓
四季がある日本で一年を通して快適に暮らすことと「窓」には深い関係があります。特に高断熱・高気密化している現代の住宅では、窓の性能が大きなカギを握り、家の快適性を左右するといっても過言ではありません。つまり窓の性能があまりよくないと住まいの快適性も損なってしまうということです。窓の断熱性の見分け方に結露(けつろ)があります。もし現在住んでいる家の窓に結露がびっしりつく場合、その窓の断熱性能は低いと考えられます。その場合、二重窓にしたり窓ガラスを交換するなど簡単なリフォームで改善できます。これから家を新築する人は、複層ガラス、Low-Eガラスなど高断熱仕様の窓をぜひ検討してください。
装飾として楽しむ窓
熱海にある起雲閣のステンドグラス。
既製品にもさまざまなデザインがありますが、特に思い入れのあるものをモチーフとしてオリジナルデザインのステンドグラスを作ることもできます。そんな窓を自宅の一部に用いると一生の宝ものになるでしょう。右の写真は熱海にある起雲閣のステンドグラスです。太陽の光が色ガラスを通して室内に入ってくる様子が芸術的で美しく、心を豊かにしてくれます。
窓の大切さを忘れずに
家を建てるとき、買うときは予算もあり、ついつい「窓」は後回しになってしまうことがあるかもしれません。しかし家族が健康に快適に暮らすために、窓の性能はとても大切な部分です。窓からの眺め、景色などに癒され明日からの活力につながることもあるでしょう。またデザインとしても、窓は家全体のイメージを決定する大切なパーツでもあります。住まいの中で窓が果たす役割について今一度見直していただければと思います。【関連記事】
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