マンション物件選びのポイント/マンションの間取り

1LDK・2LDK・3LDKの「使いやすい間取りと広さ」実例編

1LDK・2LDK・3LDKの3つのマンションの間取り実例を挙げ、それぞれの特長とその間取りが向くファミリーを検証していきます。そして家族構成別に必要な住戸の広さはどのくらいか見ていきましょう。

井上 恵子

執筆者:井上 恵子

住まいの性能・安全ガイド

間取りと広さ別のポイントを押さえておこう

間取りと広さ別のポイントを押さえておこう

一口にファミリータイプのマンションといっても、一戸当たりの広さは50m2前後~100m2以上までと幅広く、また1LDK・2LDK・3LDKと間取りのバリエーションも数多く、いざ間取りを選ぼうという時はきっと頭を悩ますことでしょう。

そこで今回は住友不動産が実際に販売したマンションの中から1LDK・2LDK・3LDK の3タイプの間取りをピックアップし、それぞれの特長と、どのようなライフスタイルの人に向くか解説します。

充実の生活と売りやすさ・貸しやすさの1LDK(シングル~ディンクス向け)

1LDKの間取り例としてJR山手線大崎駅からペデストリアンデッキで直結された「大崎ウエストシティタワーズ」のW-45GSタイプを例に挙げて検証してみましょう。

1LDKのプラン例。大崎ウエストシティタワーズよりW-45GSタイプ。

1LDKのプラン例。大崎ウエストシティタワーズよりW-45GSタイプ(クリックで拡大)。

 
こちらの間取りは1LDK+ウオークインクロゼット、広さ(専有面積)は46.64m2(約14.10坪)です。注目は1LDKながら豊富な収納量を確保している点(A)、リビング・ダイニングと洋室が三枚引き戸で分けられていて、ここを開け放して二室を一体に使ったり、閉めて別々な用途に使ったりと、シーンごとにフレキシブルな空間利用ができるところ(B)です。
※文章中の(A)・(B)は、間取り図中の記号と合わせてご覧ください。以下同じ。

この間取りが向く人

結婚、出産などライフステージの変化を視野に入れておこう

結婚、出産などライフステージの変化を視野に入れておこう

この間取り及び広さの住戸は、シングルはもちろん、ご夫婦で住むのに向いています。シングルの場合は結婚などにより家族構成が大きく変化する可能性があると思いますので、できたら賃貸や売却も視野に入れておきたいところです。

ファミリータイプのマンションの中でも専有面積がコンパクトなこのような間取りであれば、貸しやすく売りやすいと考えられます。将来転勤の可能性のある人なども、この視点は大事です。

 

北向き住戸のメリット

日本人は南向き信仰があると言われ、南向きの間取りに人気があり、価格も高めに設定されるケースが殆どです。今回ご紹介したこの間取りは北向きですが、シングルやディンクスで、仕事のため昼間家が留守になるライフスタイルの人にとってはやや安く購入できる可能性もあり、それもひとつのメリットです。

タワーマンションであれば、方位に関係なく、「眺望」によって人気のある方向があります。「向き」と「眺望」の両方をよく吟味して選ぶと良いですね。

終の棲家として機能するか

品質が向上して長く住めるマンションが増える中、今購入するなら「終の棲家」として住める間取りかどうかも検討してみてください。この間取りでは洋室が6畳以上の広さがあり、将来万が一車イスでの生活になっても支障なく生活できる個室の大きさの目安(クロゼットを除いて6畳以上)をクリアしています(C)。高齢になっても住み続けることができそうです。

【関連記事】
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南向き信仰のワナ

それでは次のページで将来的な変化に対応できる2LDKタイプの間取りを見てみましょう。

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