邸宅街に建つマンションが貴重な理由(わけ)
建ペイ/容積率が低ければ、街全体がゆったりと感じられ、空も広い |
容積率が低い場所はそもそもマンションが建ちにくいため、必然と低層マンションは希少性が高い。さらに1種低層地域に指定されたエリアは都心からある程度離れた場所がほとんどだ。
したがって、都心に近い低層地域の高級マンションは希少価値が増すわけだが、なかでもその最たる立地が「松涛・神山町」と言えよう。
別格ゆえ、本宅候補地に
神山町ほぼ中央に「グランドメゾン松濤」が竣工 |
港区や千代田区に1種低層住居地域が存在しないことから、1種低層の邸宅街の中で都心に最も近いゾーンは、渋谷区の「松涛・神山町」エリアということになる。
1区画あたりの敷地面積がどの街に比べても大きいことは街並みを見ればわかるものの、このエリア特有の現象は歩行者や通行車両の数が極めて少ないことだ。
渋谷駅から徒歩圏ながら、一歩住宅地へ足を踏み入れると、別世界とも言うべき静寂な環境に切り替わる。一人当たりの住居面積が極めて大きいのであろう。古くから分筆されずに継承されてきたからこその景観である。
竣工間もない高級マンションの内側は? 。次ページへ。