超高層マンションのパイオニア
その土地だけが持ちえる特性を見極め、価値を最大化させることがデベロッパーの役割とするなら、かつて開発したマンションがどのように使われ、時間とともに住宅としての魅力がどれほど増したかを知ることは、彼らの力量をはかる上で大きな材料となる。
三井不動産の場合、特に超高層マンションにおいては「三田綱町パークマンション」(港区 竣工1971年)に始まり、「ザ パークタワー 東京サウス」(品川区 同2001年)、「青山パークタワー」(渋谷区 同2003年)など集合住宅の歴史を語る上で欠かせない作品を数多く残したパイオニアともいうべき存在であるといえよう。
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「三田綱町パークマンション」(港区 竣工1971年) 全フロア4住戸のみ。全戸角住戸で120平米超は、35年以上経った今でも秀逸なプランニングと言えるだろう |
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「青山パークタワー」(渋谷区 同2003年)タワーの足もとは季節ごとに植え替える花壇が。カスケードの水音も心地良く、都心ながらその喧騒を感じさせない環境を提供している |
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『パークコート赤坂ザタワー』南の丘を予想したCGパース。敷地には約6,400本もの植栽計画。タワーならではのゆとりと潤いの空間が都心に生まれることだろう |
具体的に優れている点は?
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