シングル・DINKS向けマンション/DINKSのマンション購入

DINKSは築年数で中古マンションを選ぶ!?(2ページ目)

自分に合った中古マンションに巡り合うためには、販売された時期による傾向や特徴をつかむことが大事です。今回は、年代別の傾向を、立地と商品力の両面から掘り下げてみたいと思います。

大久保 恭子

執筆者:大久保 恭子

これからの家族と住まいガイド

1990年代後半~2000年代前半に注目!

仕事中心のDINKSに適した生活立地は、以前の記事「“駅徒歩○分”から考えるDINKSの立地選び」より、最寄り駅徒歩5分以内の駅近エリアと6~10分以内の徒歩圏エリアでしたね。首都圏における徒歩3分以内のマンションのシェアを示したグラフ(図3)をご覧ください。
首都圏新築における徒歩3分以内のシェアと平均所要時間の推移
図3:首都圏新築における徒歩3分以内のシェアと平均所要時間の推移(資料:東京カンテイ『マンションデータ白書』)
1981年には徒歩3分以内の割合が2割近くに達し、平均所要時間も7分台だったのが、バブル経済時の80年代後半から90年代前半にかけては、徒歩3分以内のマンションのシェアは1割前後まで低下し、平均所要時間も10分近くになっています。ところが、バブルがはじけて地価の下落が生じた90年代後半から、再び徒歩3分以内のシェアが高まり、2003年から2005年までの3年間は2割を超える水準に達しています。ただし、2007年以降は再び地価が上昇していて、徒歩3分以内のマンションのシェアは減少傾向にあることが予想されます。

こうしたことから、DINKS向けの生活立地に建つマンションを探すなら、1990年代後半から2000年代前半あたりのマンションだと選択肢が豊富です。

これまでの結論として、DINKS向けの通勤・生活立地から考えてみると、1990年代後半から2000年代前半の中古マンションに注目すると、選択の幅がグッと広がります。


次のページでは、マンションの商品力から築年数をみてみましょう。
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