「ご出身は?」「お国は?」。初対面同士を一気に打ち解けさせる一言ですね。出身地(県)を知ることで、相手の性格や個性を探そうとしています。県民性は単なる統計で根拠のあるものではありません。しかし、その地に残る固有の風土・文化などが影響して、生まれ育った地域の独特の気質や共通した行動パターンを持っていることは否定できないのではないでしょうか。

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県民性で探す田舎暮らしシリーズ。
今回は、「岐阜県人」の体内に組込まれたDNAを探ります。県民性からみた、あなたにピッタリの田舎暮らしを見つけてみよう。

二つの文化が混在する日本のヘソ

岐阜県は、標高3000メートル級の山々が連なる北部の飛騨地方と、木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)が流れる南部の美濃地方の二つに大別されます。

県柄も大きく二分され、山国で農産物にも恵まれなかった飛騨地方は勤勉で素朴。一方、美濃地方は幾度もの天下分け目の戦場となり、その度に為政者が代わったため、支配者に従属しない自主独立の精神が生まれたといわれています。

三大河川が流れる美濃は、氾濫との戦いの場でもありました。洪水の被害から逃れるため村落を丸ごと堤防で囲んでしまう「輪中(わじゅう)」が設けられ、その内部は強固な団結力を誇りました。こうした風土の中で、同じ輪中内(コミュニティ)では団結するが、他の輪中のことは一切構わないという、「輪中根性」と呼ばれる美濃の人柄を表す言葉も生まれています。見た目は柔和だが、芯はやや自己中心的で合理主義者といったところでしょうか。

岐阜県の全体ではどうでしょうか。一般に、際立ったとこのない県民性といわれていますが、相互扶助の精神が強い地域でもあります。前述のように昔から水害が多かったためか、どんな過酷な環境であっても努力と忍耐そして知恵を持って対応する力を持っているのが岐阜県民の特質。

地域単位で暮らす上では、保守性をベースにして着実で協調性を持ち、人付き合いが良い。しかし外に出ると優柔不断で、自分を主張することができないのも岐阜県の県民性です。こうした引っ込み思案なところは、地域内だけの結束に慣れてしまったためかもしれませんね。

保守的+人付き合いが良い+勤勉。なにやら、外国人から見た日本人像にそっくりですね。ある郷土史家によると「岐阜県に住んでいる人々は、自分を平均的な日本人だと思っている」とし、その要因を「日本を東西に分けたとき、岐阜県がちょうど、平均台の支点にあたる位置だったことも、この性格を決定的にしてきたのである」といっています。

日本列島の真ん中(ヘソ)に位置し、東西文化の入り交じる岐阜県。東日本と西日本の中間的な方言だったり、そば文化・うどん文化の混在とか、味付けの関東風と関西風の境目といったような文化のブレンドの中にそれを見て取れます。

岐阜の県民性は、あなたの田舎暮らしの候補地にピッタリですか?

やっぱり、飛騨高山は外せません

◆岐阜県のプロフィール

岐阜県は海抜0メートルの平野から3000メートルを超える飛騨山脈など標高の差が激しいため、岐阜市の平年気温が15.5度、北部の高山市の平年気温は10.6度というように、気候も地域によって大きく差があります。こうした複雑な地形や気候の影響を受けて、県内には様々な種類の動物や植物が生息しています。

また、古くから「飛騨の山、美濃の水」という意味で「飛山濃水」の地と呼ばれ、その自然に対応した合掌造り、また、日本の中央に位置するため東西文化の接点として多様な民俗文化財が残っています。

歴史的には「美濃を制する者は天下を制する」と、織田信長は美濃を天下統一の最重要拠点と定めたことは有名。戦国時代から交通の要所として栄え、また山間部の地形を活かした文化が広げた岐阜県。今も息づく情緒あふれる町並みを散策すると、深い歴史のおもむきに触れることができます。春は高山祭り、夏は郡上踊り、秋のどぶろく祭り、冬の三寺まいり等々。季節ごとの祭りも地域色いっぱいで個性が光っています。

特に、旧高山市中心部は江戸時代からの城下町・商家町の姿が保全されており、その景観から「飛騨の小京都」と呼ばれています。また「日本の原風景を残す街」として紹介され、日本国外からの観光客も増加しており、フランスのミシュラン旅行ガイド「ボワイヤジェ・プラティック・ジャポン」では、必見の観光地として☆☆☆を獲得。そして、白川郷の110棟の合掌造り。1995年にユネスコの世界文化遺産に登録された村として、あまりにも有名ですね。

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