セカンドハウス
こんな週末住宅があったら毎週末でも通いたい!軽井沢の森に溶け込むセカンドハウス(以下、写真提供:アトリエ137)
今回インタビューしたのは、軽井沢を中心に多くのセカンドハウスを手がける「アトリエ137」の建築家・鈴木宏幸氏。鈴木氏によると、かつての別荘が「セカンドハウス」「週末住宅」と呼ばれるにつれ、一部の富裕層だけに許された避暑の別荘が、もっと普通の家族が週末をゆったりと過ごすための家として、より普遍的になってきているといいます。そんな「セカンドハウスの今」をインタビューしました。

週末住宅は「もうひとつ部屋を外に持つという感覚」

ガイド 最近、セカンドハウスや週末住宅という言葉をよく聞くようになりましたが、いわゆる別荘とどう違うのでしょうか?

鈴木氏
今回インタビューした、軽井沢にてセカンドハウスを多く手がける建築家・鈴木氏
「大きな違いはありませんが、別荘よりも、セカンドハウスや週末住宅のほうがより身近でプライベートな印象がありますね。別荘と言うと、セレブや富裕層が避暑やパーティをしたり、作家や音楽家、画家などが創作活動のためにこもる場所だったり、湯治をしたり……ごく一部の特別な人たちに許された特権といったイメージがありますが、セカンドハウスや週末住宅は、文字通り週末(休日)を過ごすための住宅であり、セレブや芸術家だけでなく、ごく一般のファミリー層にも広がったように思います」

ガイド すると、別荘とセカンドハウスは、過ごす期間が少し違うというイメージでしょうか?

「あくまで私の受ける印象ですが、セカンドハウスや週末住宅というと、家(別荘)というよりも、もうひとつの部屋を外に持つという感覚に近いと思います。自分だけのホテルのような、でもホテルよりもアットホームな部屋……みたいな。かつては別荘で長期滞在した富裕層や芸術家の方々の側にも、最近は『別荘を持つ』というより『セカンドハウスで過ごす』という感覚が強くなっているような気がします」

「昔・別荘、今・セカンドハウス」

ガイド 「昔・別荘。今・セカンドハウス(週末住宅)」といった感じでしょうか?

セカンドハウス
週末住宅にはぜひ暖炉を置きたい。火を見ていると飽きない、そんなひとときは都会では味わえない
「その通り。呼び方や横文字の表現に変わったというだけでなく、セカンドハウスや週末住宅といったスタイルは、今の時代だから可能になった感覚だと思うのです。まずは週休2日という生活リズムが定着したこと。私たちが子どもの頃って、お父さんは土曜日も休みってほとんどなかったのではないでしょうか?」

「そして、交通の利便性や設備が向上したこと。別荘地になるような場所は都会と一定距離を離れ、海や山・豊かな大自然がないとリフレッシュできません。必然的に道路や鉄道などアクセスが問題になってきますし、寒冷地であれば冬季間の水道の凍結の問題が出てきます。こうした問題が解決され、長期休暇が取れなかったり仕事場が自由にならない方でも、週末ごとにセカンドハウスを楽に利用できる環境が整ったと言えます」

ガイド 確かに鈴木さんが多く手がける軽井沢は、長野新幹線開通で身近になりましたよね?

セカンドハウスイメージ
大スパンの窓で風景をダイナミックに切り取る。こんな遊びができるのも週末住宅でこそ
「はい、軽井沢はその典型例でしょうね。長野オリンピックを機に新幹線や上信越道も整備され、今や新幹線なら東京から1時間。うかうかお弁当も食べている時間もないほどです。道路も上信越道によって山道を延々走る必要もなくなりました。雪道を走ることもありませんし、タイヤだってチェーンを巻かなくてもスタッドレスで快適に走行できるようになりましたしね」

では、最近のセカンドハウス、いったいどんな年代のどんなライフスタイルの人が増えているのでしょう?