地域活性化。平たく言うと「村おこし」が私の主な仕事。過疎化が進む村や町に元気のタネを撒く役割りですね。仕事柄、様々な町村の資料が集まります。今回はそのとき見つけた「村おこし」のオモシロ事例を紹介。
まず外国編から。さて、アメリカの田舎暮らしはどうなってるか・・・


●蚊を主役にした町おこし/オレゴン州ベイズリー
蚊に刺されてばかりの300名余りの住民がいるちっぽけな町。この町は全米でも最も蚊がはびこっている所です。殺虫剤を散布するトラックを買う予算さえ集められなかった住民は、蚊が襲来する季節には町を閉じ山の上に逃げるほどだった。
ベイズリーの解決策は何と!蚊の祭りを打ち上げ、スターに変えてしまうことでした。1980年代半ばから、この祭りは何千という「蚊に噛まれることが好きな人々」を集めてしまいました。この祭りにはミス・蚊コンテストやパレードまであるのです。


●極寒を強みに変えた町おこし/ミネソタ州インターナショナルフォール
ミネソタ州とカナダの間に挟まれた僻地の町。そこで考えたのがここを「国民のアイスボックス」として売り出すことでした。これがどんぴしゃり!この冷凍庫の中のような町で毎年、企業が商品の寒冷地テストを行います。そのうえ「ここはもっとも寒いところ」というスローガンを、コロラド州の競争相手の町から勝ち取ってしまいました。


●カフェでの語らいが町おこし/カンザス州アメリカス
人口二千人ほどの小さな牧場の町。たった一つしかなかったカフェが閉店してしまい、住民は集まってその日の出来事を話し合う場がなくなってしまいました。
ある住民はいった「古ぼけた店だったけど、単にメシを食うところじゃなかったよ。誰か年寄りの顔が見えなきゃ、皆どうしたのかなって心配して、すぐに誰かがそいつの所を見に行くんだ」住民たちは行動を起こした。60人の株主集めて会社を設立。零細企業管理ローンから4万5000ドルの支援を受け再オープンしました。
彼らは語ります「カフェは町の心の拠り所であり、私たちの価値観、家族、文化を再認識する場である」と。


●デビルズタワー忘れ去られた名所/ワイオミング州
スピルバーグの傑作「未知との遭遇」で舞台になった場所。主演のリチャード・ドレイファスが無意識のうちにマッシュポテトで作り上げた例の奇観の山ですね。ここを舞台に繰広げられる宇宙人との第三種接近遭遇のシーンは、その音楽と共に忘れられません。
映画公開中、このワイオミングの山を訪れる人が膨れ上がった。しかし現在では、このデビルズタワーを訪れる人は少ない。行きにくい場所にあることと、地元の応援がなかったため、この場所の記憶は薄れてしまいました。
巨費を投じたハリウッド映画が創り上げたユニークなイメージ。しかし、地元と住民たちの応援と努力がなければ、もとの田舎に戻ってしまうという事例です。