観光の団体旅行でも避けられない入国審査の英語
観光を英語で伝えよう!
入国審査でされる「定番の質問」……観光を英語で伝えるには?
入国の際は一般的には「immigration card(入国カード)」への記入が必要です。たいてい機内で配られますが、もらい損ねたら、入国審査の窓口の近くで見つけて記入しておきましょう。列に並んだら、「passport」と「immigration card」を手元に準備します。入国審査の定番の質問といえば、この3つです。
- What's the purpose of your visit?:訪問の目的は?
- How long are you going to stay?:どれくらい滞在しますか?
- Where are you staying in ○○?:○○ではどこに泊まりますか?
とはいえ、入国係官は必ずしもこのセリフを使ってくれるとは限りません。「Are you a student?(学生ですか?)」とか「What brought you here?(ここに来た理由は?)」と聞くこともありますし、人によって早口だったり訛りがあったと、「やっぱり英語がわからない!」と早くも思い知らされる一瞬かもしれません。
海外旅行の入国審査で係官の言うことが聞き取れなかったら……?まず試してみてほしいのは、相手のセリフの中の「キーワード」を聞き取ることです。
■「訪問の目的」を聞きたい場合のキーワード
- purpose:目的
- what:何
- why:なぜ
- student:学生
- tourist:観光客
■「滞在期間」を聞きたい場合のキーワード
- how long:どれくらいの長さ
- how many days:何日
- when:いつ
- leave:出発する
■「滞在先」を聞きたい場合のキーワード
- where:どこ
- which hotel:どのホテル
- address:住所
- in ○○:(○○に国名・都市名)~で
相手の言うことを全部聞き取ろうとせず、聞き取れた単語から判断し、すかさず自分の答えを繰り出すのです。万一間違って答えても、相手は「この人は英語が苦手?」と気がついて、今度はゆっくりわかりやすく話してくれるはずです。
相手の言う英語がわからなかったら? 発音が難しい時の対処法
入国係官は、人によって使う表現や口調、言い方のクセなどが違ったりしますが、その目的は共通しています。入国する人の「滞在目的」「滞在期間」「現地での滞在先」などが分かればいいのです。そこで、相手の質問がよく聞き取れなかった場合も、こんなふうに繰り出して、相手に必要な情報を与えてあげます。- I'm a tourist.:私は旅行者です。
- I'm staying here three days.:3日間滞在します。
- I'm staying in the Carlton Hotel.:カールトンホテルに滞在します。
ここで大事なことは、きちんと文の形で言うことです。そうすれば、相手の質問とかみ合わなくても、とりあえず何が言いたいかはわかってもらえます。最初の旅行の「目的」のところは、「I'm here for sightseeing.(観光で来ました)」でもいいのですが、「sightseeing」という言葉は「意外に発音が難しい」という問題があります。
「sight」の「t」や「seeing」の「ing」がかなり弱くなり、「サイッシーン」のようにいいます。「t(ト)」や「ing(イング)」の音が強いと、通じる確率は著しく下がります。
また、観光旅行だということを伝えるには「for pleasure(遊びで)」、「on holiday(休暇で)」などいろいろな言い方があるので、係官は必ずしも「sightseeing」という言葉が返ってくることを期待していません。ひとまず「tourist(旅行者)」という言葉を使ったほうが、発音が悪くても理解してもらいやすいようです。
「相手の言うことがわからなかったら、Sorry?(すみませんが)のように聞き返せばいいのでは……」と思うかもしれませんが、クセのある英語だったりすると、繰り返してもらってもさっぱりわからない、ことがあります。相手の言うことがわかってから話すのではなく、とりあえず言うべきことを言ってみることで、意外と話がうまく進んだりするものです。
入国審査で知っておくと便利な表現
普段あまり使うことがなくても、知っておくと入国審査の際に役立つかもしれない表現があります。- occupation(職業):硬い言い方で、初級者なら知らなくて当たり前。でも、入国審査のときには、「job(仕事)」ではなく、よくこの語を使います。覚えておくといいでしょう。
- part-time worker(アルバイト・パートタイマー):「freeter(フリーター)」はご存じの方も多いように和製英語です。「アルバイト」もドイツ語から来ているカタカナ語で、日本のいわゆるアルバイトやパートは「part-time worker」という言葉を使います。
また、注意してほしいのが次の言い方。
What's your address in ○○?
「○○での(住まいの)住所はどこですか」と解釈しないように。入国審査でこう聞かれたら「どこに滞在しますか?」という意味です。旅行者の場合、ホテルの名前を答えればよいのです。
いかがでしたでしょうか?英語を話すことに慣れていない人に一番必要なのは、単語力や聞き取りの力ではなく、「とにかく何かしゃべってみる」度胸なんです!
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