アテネのアクロポリスの4大建築物

アテナ神を祀るパルテノン神殿。白大理石と曲線を多用することで重厚ながらとてもエレガントな姿を実現した ©牧哲雄

アテナ神を祀るパルテノン神殿。白大理石と曲線を多用することで重厚ながらとてもエレガントな姿を実現した ©牧哲雄

数多くの遺跡からなるアテネのアクロポリスにあって、ハイライトといえる4大建築物を紹介しよう。

■プロピュライア(前門)
アクロポリスでもっとも華麗だったといわれる建築物。アテネのアクロポリスは3方を断崖に囲まれているため、この門を通ってしか中へ入れなかった。

■アテナ・ニケ神殿
勝利の女神ニケ(ローマ神ウィクトリア。スポーツメーカー「NIKE ナイキ」の名はここからきた)の神殿。勝利をこの地にとどめるために、翼を切り落としたニケの像が祀られた。

■エレクテイオン
軍神アテナと海神ポセイドンを祀るエレクテイオン。ギリシア神話でふたりの神はアテネの支配権をめぐって争った ©牧哲雄

軍神アテナと海神ポセイドンを祀るエレクテイオン。ギリシア神話でふたりの神はアテネの支配権をめぐって争った ©牧哲雄

6体のコレ(女性)が屋根を支えるカリアティード(女性の柱像)で有名なイオニア式神殿。高さ2.3mのカリアティードはレプリカで、1体はロンドンの大英博物館、5体はアクロポリス博物館に展示されている。

■パルテノン神殿

白大理石で造られた純白のドーリア式神殿。重厚・壮大ながら乙女(パルテノス)の名の通り優美なのは、曲線を多用した建築方式による。円柱はまん中よりやや下を膨らませ(エンタシス)、天地へ柔らかな曲線を描いて立ち、垂直ではなくてやや内側に傾いている。四隅の円柱は他の円柱よりわずかに太く、柱の間隔も均等ではない。床さえもわずかに曲線を描いている。これらアンバランスによってバランスをとっている。