世界遺産/アフリカ・オセアニアの世界遺産

古代都市テーベ/エジプト(6ページ目)

60以上の墓を収める王家の谷、エジプト建築屈指の美しさを誇るハトシェプスト葬祭殿、エジプト一の規模を誇るカルナック神殿…。古代エジプトの真髄を体現する世界遺産「古代都市テーベとその墓地遺跡」を紹介する。

長谷川 大

執筆者:長谷川 大

世界遺産ガイド

古代都市テーベへの道

レリーフが美しいメディネト・ハブ(ラムセス3世葬祭殿)。ほとんど退色しているが、かつてはどの遺跡も極彩色に彩られていたという ©牧哲雄

レリーフが美しいメディネト・ハブ(ラムセス3世葬祭殿)。ほとんど退色しているが、かつてはどの遺跡も極彩色に彩られていたという ©牧哲雄

■エアー&ツアー情報
まだわずかに色が残るメディネト・ハブの壁画 ©牧哲

まだわずかに色が残るメディネト・ハブの壁画 ©牧哲雄

拠点となるルクソールへの直行便はないので、まずエジプトの首都カイロに入る。カイロへはエジプト航空の直行便や、ヨーロッパを経由する便が豊富にある。格安航空券で7万円前後から、ツアーは10日間20万円前後から。

ルクソールはカイロから南へ約500kmの位置にあり、飛行機で30分~1時間。電車で10時間。バスもある。ルクソールからはアスワンへのバスや電車も出ているし、アブシンベルへの飛行機やツアーもたくさんある。

■周辺の世界遺産
カイロには世界遺産「カイロ歴史地区」「メンフィスとその墓地遺跡 - ギザからダハシュールまでのピラミッド地帯」があり、ルクソールからは世界遺産条約成立のきっかけとなった「アブシンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群」へのツアーも頻繁に出ている。

ピラミッド、アブシンベル、テーベはエジプト3大遺跡。世界遺産ファンならこの3つはぜひ訪れていただきたい。

また、しばしば世界3大ダイビング・スポットに数えられる紅海や、白砂漠・黒砂漠などで知られる砂漠地帯もエジプトの見所だ。

 

古代都市テーベのベストシーズン

カルナック神殿の聖なる池。カルナック神殿は夜ライトアップされ、聖なる池の脇にあるステージで「音と光のショー」が開催される ©牧哲雄

カルナック神殿の聖なる池。カルナック神殿は夜ライトアップされ、聖なる池の脇にあるステージで「音と光のショー」が開催される ©牧哲雄

砂漠地帯が多いので雨はほとんど心配する必要がない。

問題は暑さで、夏の6~9月、砂漠の地表面は50度に達することもある。暑さが心配な人はこの時期は避けた方がいいだろう。

世界遺産基本データ&リンク

ルクソール神殿のラムセス2世の中庭。立像はどれもラムセス2世。神殿内ながら、このすぐ隣にモスクがある ©牧哲雄

ルクソール神殿のラムセス2世の中庭。立像はどれもラムセス2世。神殿内ながら、このすぐ隣にモスクがある ©牧哲雄

【世界遺産基本データ】
ラムセス2世の葬祭殿であるラムセウス。ラムセス2世はカルナック神殿やアブシンベルを築いて「建築王」の異名をもつ ©牧哲雄

ラムセス2世の葬祭殿であるラムセウス。ラムセス2世はカルナック神殿やアブシンベルを築いて「建築王」の異名をもつ ©牧哲雄

登録名称:古代都市テーベとその墓地遺跡
Ancient Thebes with its Necropolis
国名:エジプト・アラブ共和国
登録年と登録基準:1979年、文化遺産(i)(iii)(vi)

【関連サイト】
  • 前のページへ
  • 1
  • 4
  • 5
  • 6
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます