金融機関によって金利は異なる
フラット35の金利は、通常、毎月月初にその月の適用金利が発表されます。適用される金利は申込み時ではなく、ローンが実行された時点での金利になります。また、フラット35は、「借入期間20年以下」と「借入期間21年以上」で金利が異なるのも特徴です。借入期間20年以下の方が低い金利となっています。また、取扱金融機関によって金利が異なることにも注意が必要です。毎月の金利は、フラット35のホームページ内でも確認することができます。また、同一金融機関でも異なる金利のものを取り揃えている場合があります。金利が異なる理由としては、
・事務手数料が多いと金利が低くなる
・当初10年と11年目以降の金利を変えている
というケースが見られます。
取扱金融機関によって金利以外に、事務手数料も異なります。定額のところ、借入金額に一定のパーセンテージをかけて算出されるところなどさまざまです。つまり、金利だけでは一概に有利かどうかは判断できないということ。比較する場合には、事務手数料も含めた総支払額額で比較するのも一つです。
「住宅ローンの金利ランキング」では、3,000万円30年返済の場合の総支払額を掲載していますので、参考にしてください。
繰上返済は手数料無料だが100万円以上から
その他のフラット35の特徴としては、繰上返済手数料無料が挙げられます。ただし、1回の繰上返済の金額は100万円以上。ある程度まとまった資金が必要となりますので、何年かに一度のペースで繰上返済しようと思っている人に向いています。また、団体信用生命保険は金利には含まれておらず、1年に一度の特約料の支払いが生じます。2010年2月時点での年間特約料は、1,000万円あたり36,000円となっています。
フラット35の場合には、団体信用生命保険への加入が原則にはなっていますが、必須ではないことも特徴の一つです。民間金融機関では、団信への加入が要件になっているため、健康状態がすぐれない場合には借入れができませんが、フラット35では借入自体は可能です。ただし、団信に加入しない場合には、借入れした人に万一のことがあった場合には、ローンが遺族に残ることになるので、対応できるかどうかは十分に考慮しましょう。
長期固定金利型の代表的な商品である「フラット35」の主な特徴や注意点をご紹介しました。利用にあたっては、まずは、住宅の基準に合致しているかどうかが大きなポイントとなります。フラット35を利用候補にしたい場合には、検討している物件が対象となるかどうかを早めに確認することから始めましょう
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