10月1日は「日本酒の日」
10月1日が「日本酒の日」であることはご存知だろうか。昭和53年に制定されて以来、今年で29年目を迎えるこの「日本酒の日」を記念して、「日本の酒情報館」にて、正午と午後5時の2回、吉例の鏡開きを行い、参加者に樽酒を振る舞われる。
これもまた「縁起物」。ぜひ、ご参加を!!
真ん中は日本酒マスコット |
当日は、日本の酒情報館1階正面の入り口に四斗樽を据えて、木槌の“コーン、コーン”という威勢のよい音とともに「鏡開き」を行い、檜の香も清冽な“樽酒”が振る舞われる。
各回とも先着200名様に「2007年日本酒の日」の記念の焼き印が入った“枡”がもらえるよ!
【 開催概要 】
(1)日 時:平成19年10月1日(木)
1回目は正午から、2回目は午後5時から
(2)場 所:日本の酒情報館 1階正面入り口
(東京都港区西新橋1-1-21)
☆アクセス
東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅1番・9番出口歩3分
東京メトロ千代田線「霞ヶ関」駅C3出口歩3分
都営地下鉄三田線「内幸町」駅A4出口歩3分
JR「新橋」駅日比谷口歩10分
(3)その他:参加費無料。ただし、20歳以上の方に限ります。また、お車などを運転する方の参加はご遠慮ください。
情報館には文字通り全国の日本酒の情報が満載 |
日本酒の日について
日本では12種の動物にたとえられている十二支は、古代中国の天文学・暦学から生まれたもので、本来は1年の月の記号です。その10番目に当たる「酉」は、わが国ではトリと読まれるが、元来壷の形を表す象形文字で、酒を意味している。古代では1年の始まりを冬至においていたので、10番目の「酉」の月は今の9月末から10月のころとなり、新米が収穫されて新酒が醸される月であったことを表している。つまり、10月は古来「酒」の月。こうした歴史を受けて、酒造家の中では、10月1日を「酒造元旦」として祝う風習が残っているところもある。
通常日本酒づくりは、晩秋から厳冬、早春にかけて仕込みが行われ、並行複発酵(糖化とアルコール発酵が同時に進行する発酵技術で、世界の発酵法の中でもっとも高度な技術といわれている)という日本酒固有の醸造法によって、新酒が誕生する。さらに新酒を火入れ(低温殺菌)して貯蔵タンクに囲い、涼しい酒蔵の中で夏を越す。酒蔵で静かに息づいている酒は、ゆっくりと熟成して秋口には、香り、味とともに芳醇な酒となるのだ。
このように日本酒は、冬から春、夏から秋へと日本の四季の移ろいとともに生まれ育つ酒で、日本独特の気候風土が生み出した酒なのだ。豊かな自然の恵みと日本人の知恵の結晶が日本酒であると言えるだろう。わけても、10月は全国各地に海の幸、山の幸があふれ、日本酒が本当においしくなる月。
日本人の文化遺産ともいえるこの日本酒を正しく引き継ぎ、後世に伝えるという想いを新たにするとともに、一層の愛情とご理解を、という願いをこめて、日本酒業界では、1978年に「10月1日」は「日本酒の日」と定められたのだ。
ウエディングドレスでも「鏡開き」はやれるんです。受けますよ~~ |
鏡開きについて
新年の1月11日に、供えた鏡餅を食べる習慣「鏡開き」が正月の行事として行われている。酒屋では酒樽の蓋を「鏡」と呼び、神事で酒樽の蓋を(鏡)を開く鏡開きは、健康・幸福などを祈念してその成就を願うものといわれている。また、「鏡」は円満を、「開く」は末広がりを意味する縁起のいいものでもある。
結婚式や祝賀パーティーなどのセレモニーで、鏡開きが行われることが多く、めでたい席で「鏡割り」では縁起が悪いので、「鏡開き」というのがよいとされている。
「日本酒の日」に関する詳細等お問い合わせは下記へどうぞ。
■「日本酒造組合中央会」 広報部 03-3501-0108