日本酒/日本酒関連情報

日本酒&チーズ相性テイスティング その4(2ページ目)

プロと愛好家による日本酒とチーズのタイプ別相性研究テイスティング会の4回目。今回は通好みのウォッシュタイプとの相性結果を報告。あの強烈な匂いに日本酒は負けないのか。

友田 晶子

執筆者:友田 晶子

日本酒・焼酎ガイド

<エポワス・ド・ブルゴ-ニュ>


『柔らかいので表面を削ってスプーンですくってもいい』

○エポワス と 発泡酒
チーズの塩味と旨味がお酒をおいしくしてくれる。チーズがナッツのように香ばしくなり、後味にはバニラのような風味が残る。チーズケーキのような楽しさも。チーズのもったり感を発泡酒が洗い流してくれる。バランスとしてはややお酒が軽い。後味には苦味が残るが気にならず、おいしい組み合わせと感じる。


○エポワス と 大吟醸
大吟醸のツヤ感とぴりぴり感をチーズが消してくれる。チーズのミルキーさクリーミーさが心地いい。ウォッシュの匂いが消えるので、苦手な人にもおすすめできる。豪華な組みあわせ。


○エポワス と 生酒
お酒が苦く、酸っぱく、えぐく感じる。お酒が負けてしまう。が、チーズの旨味と塩分がお酒をおいしくさせるところもあるし、口の中をさっぱりさせてくれる効果もある。賛否両論。


○エポワス と 純米酒
コク&コクのバランスで美味。エグ味、苦味を感じるが悪くない。チーズの旨味のボリュームがアップ。ボディーしっかり。口の中でチーズが固まる感じがイマイチ。大人に恋する背伸びの初恋?!


○エポワス と 古酒
お酒とチーズが出会って、新しい味が生まれる感じ。マリアージュしている。古酒がまるでシェリーのオロロソのように感じる。まったく違和感なし。チーズのコクと古酒の深みがすばらしい相性。お酒が甘くまろやかに、チーズはよりなめらかになる。チーズの塩分がお酒をおいしくする。しかし、チーズのねっとり感とお酒の重厚さが重々しく感じる人も。エポワスの古酒漬けなどおもしろいかも。



【 総 評 】


『今回の仕切りはワタクシ友田です』
表面の香りは強いが、中身が意外に食べやすいエポワス。
旨味とコクがぎゅっと詰まったチーズだけに、やはり純米酒と古酒の相性はきわめて良好のようだ。
ほかの組み合わせの場合、後味の苦味がマイナスになりがちだが、この組み合わせに関してはそれがマイナスには出なかったところが面白い。

古酒との相性は、まだまだ広がりを見せてくれそう。ほかのウォッシュタイプとの相性が楽しみになった。


※次回のテイスティングは青カビの代表「ロックフォール」です。どんな結果となったかお楽しみに!


※↓これまでのテイスティング結果はこちらです。
第1回「モッツアレラ」
第2回「カマンベール・ドゥ・ノルマンディー」
第3回「サントモール・ド・トゥーレーヌ」




◆★◆友田晶子公式サイト◆★◆
友田の公式サイトも是非ご覧下さい。
ブログだけで読めるおいしいお酒やお店の情報を更新中です!
http://www.akikotomoda.com/


【編集部おすすめの購入サイト】
楽天市場で人気の日本酒を見るAmazon で人気の日本酒を見る
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます