朝市と名水の里、大野


この日はこの年初めての雪!
昔、子供のころ、おばあちゃんに連れられ電車に揺られ一日観光に出かけたのが、この大野市だった。清冽な湧き水処で野菜洗いや洗濯をする人が印象的だったし、なにより朝市の活気が子供心にうれしかったものだ。

あれから大野市を訪ねるのは、た・ぶ・ん、30年以上ぶり・・・だろう。 こんなすばらしい町を、こんな酒どころを、福井ブランド大使の私はすっかり忘れていたのだ。ああ、ごめんなさい。やっとやっと訪ねることができた3月上旬。

しかし、あまりに忘れていた大野の空が怒ったのか、前日まで20度のぽかぽか陽気だったのが一転大雪。
ごめんなさ~い。許してください、大野の神様。しっかり全国の皆様にご紹介させていただきますから。
ま、でもこの雪が、おいしい寒仕込みの日本酒を造ってくれるんですよね。だから必要なんですよね。この雪あっての日本酒、この雪あっての大野です。


屋根のある湧き水どころ「御清水(おしょうず)」。(=左)
透明感あふれる湧き水。年間を通してだいたい同じ温度なのだとか。(=右)

さ、まじめに書こう。

福井県大野市は、白山連邦のふもと、「奥越前」と呼ばれる趣のある里山の城下町。少し足を伸ばせば飛騨高山や郡上八幡につながる位置にある。

名物は朝市だが、日本名水百選にも選ばれている名水の里としても有名だ。「御清水(おしょうず)」とよばれる湧き水どころが市中のいたるところにあり、野菜を洗ったり、洗濯をしたりと、生活用水として今でも潤沢に使用されている恵まれた環境だ。実際に湧き水を飲んでみると、なめらかできよらかで甘みさえ感じるおいしい軟水であった。


毎日水位が変わる。本日は1m39cm!(=左)
ここで野菜を洗ったり、下流で洗濯物を洗ったりするのだ。(=右)

なんでも、この盆地の町大野はこの湧き水豊富さの影響で、5メートルも掘れば50センチの池ができ、0メートルでは常に水が吹き出るという土地。ちょうど水をたっぷり含んだスポンジのような地層なのだとか。
家がぐらぐらしないのか心配になっちゃうが、おいしい水に囲まれた生活はうらやましい限りだ。


きれいな水でないと生息できない淡水魚「イトヨ」(=左)
「イトヨの里」の庭。最近あまり見たことのない雪景色だ。(=右)