日本酒/日本酒関連情報

人生を楽しむ大人のためのライフスタイルレッスン 夏酒セミナーやりました!(4ページ目)

夏におすすめの日本酒&焼酎の楽しみかたと、ヘルシー&ビューティーを与えてくれるお酒のあれこれを、汐留の美しい夜景とおいしいお料理とともに友田がディナーセミナーにてご伝授しましたぞ。

友田 晶子

執筆者:友田 晶子

日本酒・焼酎ガイド

(5)“ビューティー&ヘルシーライフ”にお酒は欠かせません!

お酒の効用で女性にとってもっともうれしいのは「血行がよくなること」。体の3分の1は血液で出来ているというくらいだから血は重要なのだ。病気のもとは「血流」にあるとさえ言われている。血行をよくし体中の老廃物を流しだしてくれるのがありがた~いお酒の効用。身体をきれいにしてくれる強い味方なのだ。

それと同様「利尿作用」も見逃せないポイント。こちらも老廃物を流してくれる効果だ。今流行りのデトックス=解毒効果が、お酒には含まれているってことだね。



参加の方々は皆さん熱心にメモを取りながらきいてくださった。
でも、お酒は太りそうと思っているあなた。これは大きな間違い。アルコールのカロリーは太りにくいカロリーなのだ。お酒を飲んで太るのはおつまみをたくさん取りすぎてしまうから。太りにくいおつまみ、身体にいいおつまみを一緒に取ることを考えよう。

お酒の「美肌効果」も気になるところ。麹を扱っている日本酒の杜氏さんの手は白くしみひとつないといわれる。麹の美肌美白効果はどうも間違いなさそうだ。麹を使用する醸造酒には美肌美白効果を期待したい。

さらに、なんといってもお酒の「癒し効果」は見逃せない。お酒を飲む人はお酒をまったく飲まない人より健康で長生きという統計もあるし。お酒が持つ「リラックス効果」「ほぐし効果」のほか、「癌予防効果」「老化防止」「アルツハイマー防止効果」などにも結びついてくるといわれている昨今だ。

それにお酒は人の心を柔らかくしてくれる。「コーヒー飲んでもでてこない話しがお酒を飲めばでる」のだ。「お酒は生活の潤滑油」「うまく付き合えば人生バラ色」「お酒は心の栄養剤」・・・などなど、私の周りのお酒サポーターたちの力強い言葉もある。
そう、お酒は大昔からある天然自然の“ナチュラルサプリメント”なのだ!

今回おすすめしたいのは飲むだけではない、入るお酒、そう『酒風呂』だ。
余ったお酒をお風呂に入れて酒風呂にしよう。どのくらいの量といわれると正確な判断基準がなく困るのだけれど・・・。 
ちなみに私は1升は入れる。ザブンとつかってお酒の香りがしっかりするくらい。
このくらい入れると汗の量がはっきり違います。老廃物がどくどく出るような気がして爽快だ。

また麹の美肌効果とあわせて、酒粕をお風呂に入れるのもおすすめ。使わなくなったストッキングなどに一握りくらいの酒粕をお風呂に浮かべ、もみもみしながら入るのだ。少しずつにごってきて、にごり酒ならぬ、にごり湯になる。柔らかくなったら顔パックしてもいい。でも同じ酒風呂でも赤ワイン風呂はおすすめできない。なぜならワイン特有の滓や色素で湯船がきたな~くなってしまうからね(←経験者談)。


 
(6)お料理とお酒の関係は?

お酒とお料理の相性がいいことを「マリアージュ」という。フランス語で「結婚」。ワインとお料理が一緒になり、また別の味わいが生まれることを言う。


皆さん、お行儀がいい・・・。しかし、この後は・・・
しかし、これ、実際に経験するのはかなり難しい。
なんといっても日本人は「塩や味噌をなめながら日本酒を飲む」民族だからだ。しおっからいつまみ、たとえば塩辛とかスルメとか枝豆などをつまんでお酒を飲む。これは塩味がお酒を甘く、旨く感じさせてくれるからで、たいていの人ならしっくり理解できる相性だろう。もしくは料理の脂分や生臭さを洗い流してくれる組み合わせ、たとえば、鶏の唐揚げにビールとか刺身に日本酒とか・・・、こんな相性もきっと日本人なら納得できるはず。格好はいいけど正直イマイチわかりにくい「マリアージュ」ではなく、日本人にとって舌が、体が納得する相性を、素直に楽しんでいいのではないかと思うのだ。

日本人ならでは・・・というポイントから考えたいのが『身土不士』。なにも難しいことではない。季節の旬の食材をその季節に食べること、また生まれ育った土地のものは一番身体に合う。それが身体に良く、ゆたかな食卓や人生を導き出してくれるのだということを表した仏教用語で、いわゆる「スローフード」と同じようなこと。でも、何もそんなイタリア発の外来語を使うまでもなく日本人は大昔からそのことを知っていたのだってところをおさえたいね。

つまり、その季節の旬の食材にはその季節に取る理由というのがあるのだということ。その季節に一番美味しいのだということ。季節の美味しいものをしっかりちゃんと取ることが身体にもいいということ。
また、その季節に合ったお酒を上手に取り入れれば、楽しいだけではなくヘルシーでゆたかなお酒ライフが送れること、そんなことを『身土不士』という言葉とともに考えていきたいものだ。



(7)お酒屋さん、レストランでの賢い買い方選び方


本日のお酒たち。梅酒も日本酒も芋焼酎も泡盛も、飲み方次第で夏向きに生まれ変わる。
お酒屋さんは「行きつけ」をつくること。お店の人に好みを覚えてもらえばもうこっちのもの。おすすめの商品や限定品を教えてもらえたり、ない商品も仕入れてくれるように頼めます。
日本酒・焼酎は特集雑誌に掲載されているお店が、品揃えという意味ではおすすめ。幻系を発見できることも多い。

日本酒は冷蔵庫などにいれて管理しているお店を選ぼう。ワイン以上に繊細で管理如何で味の変わる日本酒は扱いのいいお店で買うことが一番。
焼酎はボトルが常にきれいな店を。蒸留酒だからある程度強いけれど、ほったらかしは決してよくない。心こめて取り扱っている店がいい。
ネットショッピングも上手に利用したい。説明書きやテイスティングコメントがしっかりしているところがおすすめだ。



以上がセミナー内でのお話(ちょっとプラスしたこともありますが)。
このほか、Q&Aや友田晶子の「最近好きなもの」あれこれ・・・の話題で盛り上がりつつ、終了時間の21時をまわるまでディナーレッスンパーティーは延々続いた。

今回ご参加の方も、このページをご覧の方も、次は秋冬バージョンでお目にかかれたらいいですね~。
それまでにおもしろい&楽しい&美味しい情報を収集しておきます。皆さんで集まって素敵な夜を過ごしましょう。

では、また~。


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