家でも取り入れられる遊びを参考に
私が感動したのは、ニキーチン教育です。子どもの頃、親が読んでいた雑誌『暮らしの手帖』に、その名前がいつも載っていたのでよく覚えていたのですが、詳しい内容までは知りませんでした。ロシアのニキーチン夫妻が自分の7人の子どもに対して行ったのが始まりの教育法で、子どもの持つ力を信じ、危険を体験させながら子どもの成長を見守っていくというもの。手のひらの上に赤ちゃんを立たせたり、真冬の雪の日に子どもを裸で遊ばせる!といったユニークすぎる教育法には、当時は賛否両論だったといいます。これは私にはなかなか出来そうもないな、とは思いつつ、子どもには大人には考えられないほどの力があるのだと再認識。驚き、感動しました。この本を読んで、「これは素晴らしい!」と思う教育法に出会ったとしても、その教育法を取り入れている幼稚園、保育園が身近に必ずあるとは限りません。もし、それでもやってみたいと思うものに出会えたら、そのときにはもっと詳しく専門書を読み、自分の家でも実践できることをやっていけばいいのかな、と思いました。初歩の初歩として、ぜひ手にとって読んでほしい1冊です。