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「オレゴン子連れ留学」著者、女性新聞記者に逆取材 子連れ留学で得たものは(5ページ目)

「オレゴン親子留学」の著者、井上純子さんに18ヶ月間アメリカで過ごしたお子さんについて、また、日本とアメリカの教育についてお話をうかがいました。

上野 緑子

執筆者:上野 緑子

幼児教育ガイド

2人の子持ち学生なんて、アメリカでは全く当たり前

 
Q 日本の大学内に保育園が設置されているところはあるのでしょうか?

アメリカの保育所の様子
アメリカの保育所の様子。ハロウィン当日で仮装した子どもたちがあふれていました。先生もミニーマウスや魔女姿で、アメリカ人が遊びすきであることを象徴しています。
A.わたしの知る限りは、敷地内に、というのはないのではないでしょうか。20年近く前、京大の職員の方たちが、協同組合形式のようなもので保育所をつくる運動をされていたように記憶していますが、敷地の候補地は大学内ではなかったと思いますし、結果がどうなったのか記憶にありません。

オレゴン州立大学の保育所は、敷地と建物は大学からの貸与で(無償か有償かは知りません)、運営は「KinderCare」という民間の会社でした。州の規定に該当する家庭であれば、州などから保育料援助がありますが、すべて後日返金というかたちでした。アメリカには、公立保育所というのは基本的にはないときいています。

私が候補として調べたアメリカの総合大学には、すべて学内保育所がありました。上級課程の学生は子持ちが少なくないからです。日本でなら、子持ち学生だなんて「学生のぶんざいで」といわれそうですね。アメリカの優秀な修士や博士の学生は、学費は無償の奨学金をもらっていたり、学内で先生の補助などをして稼いでいたりしていることが多いので、子持ちでもなんとかなるようです。日本よりも、人生の選択が多様なのがアメリカです。

私のような2人の子持ち学生なんて、アメリカでは全く当たり前ですが、日本では考えられませんものね。
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