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キレナイ子どもを育てる食事

“キレル”と言われる子どもが増えています。精神を安定させてくれる食べ物について調べてみましょう。それぞれの栄養素がお互いに重要な影響を与えながら作用していることが分かりました。

上野 緑子

執筆者:上野 緑子

幼児教育ガイド

色々な栄養素をバランスよく食べることが大切
近年、“キレル”と言われる子どもが増えていますが、カルシウム不足など、食べ物とも深い関係があると言われています。

ここで、精神を安定させてくれる食べ物について調べてみたいと思います。栄養素ごとに調べてみると、それぞれの栄養素がお互いに重要な影響を及ぼしあいながら、作用していることが分かりました。

ビタミンDとマグネシウムがカルシウムの働きを助ける

■カルシウム
ストレスやイライラを緩和させ、精神を安定させる働きがあります。このように重要な役割を持っているにもかかわらず、カルシウムは日本人に不足している栄養素の代表的存在です。毎日摂取する食習慣を身につけたいものです。また、カルシウムの吸収には各種ミネラルや、ビタミンDなどのビタミン類の働きが必要です。

牛乳、乳製品、イワシ丸干し、干しエビ、シラス干し、豆腐、豆類、ひじき、小松菜などに多く含まれます。


■ビタミンD
油脂に溶ける脂溶性ビタミンのひとつです。食べ物からとるほかに、日光を浴びると私たちの体内でもある程度つくり出せるビタミンです。神経伝達物質の合成を促し、脳の働きを活発にして精神を安定させる働きがあります。カルシウムの吸収を助ける働きもあります。

サケ、カレイ、イクラ、ウナギ、サンマ、ニシン、卵、きのこ類、きくらげ、干ししいたけなどに多く含まれます。


■マグネシウム
神経の機能が効果的に働くには必要不可欠な栄養素。また、骨格筋をリラックスさせると共に血管と消化器官の筋肉を柔らかくするのです。筋肉が緩むことにより、精神を安定させる自然の精神安定剤なのです。イライラを防ぐ効果があります。神経の興奮を抑えたり、イライラを解消する作用があります。カルシウムとバランスを保って摂取することが大切です。マグネシウムは体内に貯めておく事ができないので、毎日取り入れる必要があります。

アーモンド、昆布、バナナ、ほうれん草、豆腐、ブロッコリー、オクラなどに多く含まれます。


トリプトファンはブドウ糖の働きで精神を安定させる物質に

■トリプトファン&ブドウ糖
トリプトファンは必須アミノ酸の一つ。脳内でブドウ糖の働きによって、セロトニンという物質になります。これが精神の安定をもたらします。

(トリプトファン)肉、魚、牛乳、卵、小麦胚芽、大豆、オートミール、しらす干し、ゴマ、チーズなどに多く含まれます。

(ブドウ糖)米などの穀物、バナナなどの果物、ケーキやチョコレートの菓子類などに多く含まれます。


アリシンがビタミンB1の吸収を高める

■ビタミンB1
糖質を分解する酵素の活動を助けます。糖質やビタミンB1が不足すると、集中力がなくなったり、イライラが起こったりします。アリシン、マグネシウムが加わることにより、ビタミンB1の吸収をより高めます。

豚肉、うなぎ、レバー、牡蠣、ごま、のり、胚芽米、ネギ、ニンニク、ヤマノイモ、豆類などに多く含まれます。


■アリシン(硫化アリル)
たまねぎやニンニクの独特の刺激臭や辛味、そして切る時に涙が出てくる原因となっている成分です。ビタミンB1の吸収を促進するためビタミンB1と一緒に摂取することで新陳代謝を活発にし、疲労回復や神経の鎮静化、不眠症までも改善してくれます。

にんにく、ねぎ、たまねぎ、にら、らっきょうなどに多く含まれます。


■ビタミンB6
自律神経へのエネルギーの補給を助け、精神を安定させます。脳や身体の働きを活発にし、疲労を防ぎます。

イワシ、カツオ、サンマ、小麦胚芽、くるみ、パセリ、アボガド、レバーなどに多く含まれます。
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