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「オレゴン子連れ留学」著者、女性新聞記者に逆取材 子連れ留学で得たものは(2ページ目)

「オレゴン親子留学」の著者、井上純子さんに18ヶ月間アメリカで過ごしたお子さんについて、また、日本とアメリカの教育についてお話をうかがいました。

上野 緑子

執筆者:上野 緑子

幼児教育ガイド

生活してみないとわからない体験、
現地でしか得られない友人たちこそが一番の糧


Q.子連れ留学されたことで、井上さんやお子さん達が得たものを教えてください。

A.オレゴンは、アメリカの中では人種の多様性が少ないといわれていますが、それでも、娘たちの小学校、保育所には、肌の違う子供たち、国籍の違う子どもたちがたくさんいました。養子縁組も日本に比べて格段に多く、肌の色が違う子供を養子に迎えている家族もありました。

こうした多様性の体験は、日本の小学校、保育所では、体験できないことだと思います。アメリカが日本に比べて多様だということは、テレビや映画を見ていて知っていても、体験してみないと、理解できないことがあります。

子供もわたしも、「こうあらねばならない」という決め付けがないアメリカの不思議さ、面白さを体験したことが、一番印象深いです。

著書の「おわりに」にも書きましたが、語学習得はおまけみたいなものかもしれません。生活してみないとわからない体験、現地でしか得られない友人たちこそが、一番の糧だったと思います。

そして、外国で暮らしてみて、日本のよさに気付いたことも多いです。日本では、「10000円大売出し」と書かれたTVをレジに持っていって値段が違う、なんてことはないですし、銀行に住所転居を前もって出していても、それが忘れられていた、なんてことは考えられませんが、アメリカでは、トラブルの連続です。入金するお金を数えてくれるATMなんて、日本では当たり前ですが、アメリカのATMは数えてくれないですし。

アメリカ人と比べて、日本人は全般的に几帳面だと思います。だから、生活のささいなトラブルも少ない。けれど、アメリカはいい加減なことも結構多いですから、トラブルだらけ。みんな、ささいなトラブルが当たり前と思っているから、ちゃんと文句をいうように育てられています。アメリカ人が自己主張旺盛なのは、自己主張しないといけないようなトラブルがたくさんあるからなのだと思います。
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