韓国の夏の活力源はスープにあり
その名もズバリ、韓国の栄養満点スープ「ソルロンタン」である。
韓国のスタミナ料理というと、スパイシーな料理とか、油ギトギトの肉や魚料理というイメージがあって、ちょっと・・・というかたもいらっしゃるかもしれないが、この料理はそんなイメージとは違い、身体だけではなく、心までもほっこりと和んでしまう料理なので、ご安心を。
牛の骨や舌、足の筋肉、内臓などをじっくり煮込んだこの真っ白なスープは、日本では栄養満点スープとして名高い参鶏湯(高麗人参、ナツメやニンニク、栗などを詰めて煮込んだスープ)ほどではないにしろ、韓国ではとても人気のある料理のひとつとして知られている。
スープのもととなる牛骨、牛の舌、内臓などは、1日かけてじっくりと煮込み、そこにひと口大にカットした牛肉、韓国の春雨(タンミョン)、ねぎを加える。牛のあらゆる部位を長時間かけて煮込んでいるので、スープには牛骨などに含まれるコラーゲンやカルシウム、ビタミンB1、B2などがたっぷり。
お肌によくて、肉体疲労にも精神疲労にも効いて、しかも脂肪を燃焼してくれるスープとは、ソルロンタンはなんと好都合な料理なのだろう。
しかも、ビタミンB1とB2は水に溶けやすい性質があるのだが、スープでいただくので栄養分を丸ごといただける。さらには、カルシウムはネギ類といっしょに摂ると、吸収率がぐ~んとアップするというのだから、ほんとにまぁよく考えられた料理である。このスープに各栄養素がどのくらい含まれるのかは定かではないが、食べているとだんだん体がぽかぽかしてくるのだから、そこそこ含まれているのだろう。
<東京近郊のソルロンタン専門店>
■赤坂「一龍別館」
■赤坂「牛村」
■福富町「ソウル麻浦屋」