店のあちこちで韓国語が飛び交う有名韓国料理店

東京の手打ち冷麺店シリーズの続き。今回は新大久保の「オジャンドン」と同じく「咸興式」のお店をご紹介したいと思う。
(冷麺は、大きくはそば粉を主に用いる「平壌式」とサツマイモやじゃがいものでんぷんを主に使う「咸興式」に分かれます。)

赤坂駅から赤坂見附駅に向かってぶらりと歩いていると、実に数多くの韓国料理店が軒を連ねる様が目に飛び込んでくる。新宿区に位置する新大久保~大久保のように広範囲ではないにしても、路地を歩けば、おっ、赤坂のこんなところにディープな店が!と思うような韓国料理店がたくさんあって、この辺りはまさにプチコリアンタウンというにふさわしい場所である。

外観
風格が漂う少し奥まった店頭。一本隣の通り(外堀通り側)には別館も。
と、そんなこの界隈は、店がひしめきあうだけあり、店の新旧が激しいのも事実。その状況下で客の半数以上が韓国人。店内には韓国語が飛び交い、古くから韓国人に愛され続けている店が「母心卿 チョンギワ」である。

韓国を旅し、手打ち冷麺のおいしさに開眼して以来、日本(東京)でおいしい冷麺を食べたい!と思ったときに、「KORYO」と並んでまず先に訪れた店ということもあり、私にとっては実に思い出深い店。冷麺に対して、“麺はやっぱり手打ちだね!”というような指標を作ってくれた店のひとつでもあるんです。

なにしろ、ここの麺は細くてのど越しがいいのに、コシは十分!申し分ないくらい強いのだが、かといって噛み切れないわけではなく、適度な弾力加減がなかなか。聞けば、麺は韓国産のサツマイモの粉とそば粉を8対2で混ぜているという。

なるほど、咸興式といっても、サツマイモ粉100%じゃなく、そば粉が少し入っているから麺が程よく噛み切れるのね。噛み切れないほどコシが強い麺ってあるけれど、あれって最初はよくても、最後の頃にはどうもアゴが疲れてしまってね・・・。だから、ワタシはこれぐらいの食感が好みなのだ。