韓国の夏の活力源はスープにあり

高麗人参
韓国のスープには滋養強壮食材として名高い高麗人参がよく使われる。
「熱をもって熱を制す」。韓国では古来より夏に暑いスープを飲む習慣がある。これは、暑いときこそハフハフしながら汁物を食べることで、その分汗がでて、体中の老廃物が出るという健康法に基づいているのだとか。

なるほど。でも、だったらサウナで汗を流せばいいんじゃない?なんてつい思ってしまいがちだが、韓国では「“食”によって身体からいらないものを出し、そして“食”によって身体によいものをよい状態で摂りいれる。」これが重要なのだという。

なんとなく疲れたなぁ・・・。どこからともなく、そんなため息が聞こえてきそうなこの季節は、暑さに負けないように、栄養満点のスタミナ料理をしっかりと摂りたいもの。今回は健康に気遣う国・韓国からそんな料理をご紹介したいと思う。

身体が喜ぶ栄養分がじゅっと詰まった「ソルロンタン」

ソルロンタン
牛骨や内臓などを煮込んだ、韓国の白濁スープ「ソルロンタン」

その名もズバリ、韓国の栄養満点スープ「ソルロンタン」である。
韓国のスタミナ料理というと、スパイシーな料理とか、油ギトギトの肉や魚料理というイメージがあって、ちょっと・・・というかたもいらっしゃるかもしれないが、この料理はそんなイメージとは違い、身体だけではなく、心までもほっこりと和んでしまう料理なので、ご安心を。

牛の骨や舌、足の筋肉、内臓などをじっくり煮込んだこの真っ白なスープは、日本では栄養満点スープとして名高い参鶏湯(高麗人参、ナツメやニンニク、栗などを詰めて煮込んだスープ)ほどではないにしろ、韓国ではとても人気のある料理のひとつとして知られている。

スープのもととなる牛骨、牛の舌、内臓などは、1日かけてじっくりと煮込み、そこにひと口大にカットした牛肉、韓国の春雨(タンミョン)、ねぎを加える。牛のあらゆる部位を長時間かけて煮込んでいるので、スープには牛骨などに含まれるコラーゲンやカルシウム、ビタミンB1、B2などがたっぷり。

セット
ソルロンタンにはご飯と小さなおかずセットになっている。
コラーゲンといったら、お肌にハリを与えてくれる救世主。カルシウムは精神疲労に効果的。そしてビタミンB1は肉体疲労に効き、ビタミンB2は脂肪や糖質の代謝を助ける働きがある。
お肌によくて、肉体疲労にも精神疲労にも効いて、しかも脂肪を燃焼してくれるスープとは、ソルロンタンはなんと好都合な料理なのだろう。

しかも、ビタミンB1とB2は水に溶けやすい性質があるのだが、スープでいただくので栄養分を丸ごといただける。さらには、カルシウムはネギ類といっしょに摂ると、吸収率がぐ~んとアップするというのだから、ほんとにまぁよく考えられた料理である。このスープに各栄養素がどのくらい含まれるのかは定かではないが、食べているとだんだん体がぽかぽかしてくるのだから、そこそこ含まれているのだろう。

<東京近郊のソルロンタン専門店>
赤坂「一龍別館」
赤坂「牛村」
福富町「ソウル麻浦屋」