エスニック料理/エスニック料理のレシピ

チュニジア料理店の「クスクスレシピ」(2ページ目)

プロはどのようにクスクスを作っているのか。レシピとコツ、その極意を伺うべく、大久保に佇むチュニジア料理店「ラジュール」で腕をふるうシェフの門を叩いた。

佐藤 わか子

執筆者:佐藤 わか子

世界のおうちご飯ガイド

チュニジアン料理店「ラジュール」のクスクスレシピ

北アフリカに位置するチュニジアは、地中海を挟んで向かいがすぐイタリアであり、イスラム教国でもあるため、イタリア、アラブ諸国など異文化の影響を色濃く受けている。
出来上がり写真
ラジュール流「鶏肉のクスクス」
※お店のメニューとは内容や量は異なります。

料理にはトマト、オリーブオイル、唐辛子がよく使われ、その味わいをひとことでいうならば、イタリア料理にエキゾチックな香りのスパイスをプラスした・・・というのが一番しっくりとくるのではないだろうか。クスクスも例外ではなく、いろいろな味があるものの、やはりトマトベースでピリッと辛みが効いたタイプが多い。

今回はそんな基本的なトマトベースのクスクスを、チュニジアの料理学校出身の大久保のチュニジア料理店「ラジュール」の女性シェフに教わった。
分量は素材、火加減、鍋の大きさによって多少変わることもありますので、お好みで調整してくださいね。
また、日本では入手困難なスパイスもあれば、違うスパイスなどを加えたくなる場合もあるかと思いますので、そのあたりはこのレシピをヒントにしながら、お好みの味に仕上げていただけたらと思います。

材料(約3~4人分)

クスクス・スムール 2カップ弱
鶏ささみ肉(骨付きなどお好みの部位を) 2本
ひよこ豆(水戻ししたあと固めに茹でておく) 下処理したものをひとにぎり
紫玉ねぎ(くし形切り) 1/2個
大根(6~7cm長さの角切りにし、固めに茹でておく) 下処理したものを3本
人参((6~7cm長さの角切りにし、固めに茹でておく) 下処理したものを3本
なす(乱切り) 1本
ピーマン(縦1/4切り) 1個
トマトペースト 大さじ4~5
塩 大さじ2強
ブラックペッパー 少々
砂糖 小さじ1
オリーブオイル 大さじ2
粉唐辛子(ハリッサでも) 小さじ1
※タベル 大さじ2
(なければコリアンダーパウダー、ターメリック、にんにくなどで代用)
水 3カップ
松の実、レーズン 適宜
※タベル:チュニジア特有のミックススパイス。ものによってスパイスの種類はさまざまだが、この店のタビルはにんにく、コリアンダー、ターメリックなど約10種類のスパイスが入っているものを使用。
※野菜はじゃがいも、ズッキーニ、かぼちゃ、キャベツ、かぶを加えてもよい。


作り方

〔1〕まずはスムールの蒸し方から。
ボウルにスムールを入れ、サラダ油大さじ2、塩大さじ1を入れて手でかき混ぜる。熱湯をかけてすぐに水気をしっかりと切り、5~6分間置いておく。

泡だて器でかき混ぜ、ラップをせずに500W~600Wの電子レンジで約10分間加熱する。加熱後は、すぐに泡だて器でかき混ぜ、かたまりがあったらほぐす。

次はスープの作り方

<クスクスに関する記事>
■クスクスってどんな食べもの?
■モロッコのクスクスの蒸し方
■モロッコ家庭のクスクスレシピ
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